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ハミルトンとロズベルグにペナルティなし、裁定は「レーシング・インシデント」

2016年5月16日

 F1スペインGP決勝のスタート直後に起きた、ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグの接触事故。両者リタイアとなり、レース後にFIAのスチュワードによって審議が行われた結果、「レーシング・インシデント」と結論づけられた。


 ニコ・ロズベルグは2番グリッドからスタートして、アウト側からルイス・ハミルトンをかわして1コーナーでトップに立っていたが、間違ったエンジンモードを使っていたため、3コーナーで回生モードに入り、パワーを失った。


 背後のハミルトンは、そのチャンスにロズベルグを抜こうとしたが、ロズベルグがディフェンスラインをとったため、体勢を乱してしまった。 


 スチュワードは両ドライバーがとった行動は、下記の状況を鑑みて、レギュレーションの範囲内だったと判断している。


「カーナンバー6(ロズベルグ)の動きは、彼のポジションを守るための適切なものだった。その権利は競技規則27.7条に保証されている」


「カーナンバー44(ハミルトン)はカーナンバー6との接触を避けるべく回避行動をとっている」


 ふたりのドライバーは、この裁定を受け入れた。


 ハミルトンは「まずチームのみんなに謝罪したい。1300人ものスタッフが僕たちのために力を尽くしているんだ」と語り、「僕が彼を抜こうとしたとき、彼は通常のラインではなく、少しイン側に寄っていた。でも、アウト側よりはイン側にスペースがあったから、僕はイン側へ行った。僕のスピードは彼より17km/hも速かったのだから、スペースがあったら行くのは当然だ」と状況を説明した。


 ロズベルグの動きを予測できなかったハミルトンに「責任があると思っているか?」と、問われたロズベルグは「そうは言っていない。スチュワードの決定を尊重するよ」と答えている。



(AUTOSPORTweb)

この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています


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