F速

  • 会員登録
  • ログイン

「新F1マシンでオーバーテイクは増える」。多数の懸念派に反論

2016年5月11日

 2017年の新規則下のF1マシンは、速くはなってもオーバーテイクがより困難になると危惧する声が多いが、マクラーレンのレーシングディレクター、エリック・ブーリエはその意見に反論した。


 F1はより速くアグレッシブなルックスを目指し、来年はよりワイドなタイヤを導入、ダウンフォースを増大させることで合意している。


■“オーバーテイク減少”懸念派の意見


 しかしダウンフォースを増やすことにより、前のマシンに近づくのが難しくなり、結果的にオーバーテイクが困難になると、ニコ・ロズベルグやルイス・ハミルトンら複数のドライバーたちが主張している。


「2017年には(規則変更によって)バトルがしやすくなるべきなのに、そうはならないと思う。ダウンフォースに妨げられるのは明らかだ」とロズベルグは述べ、大勢のドライバーたちが同意見だと明かしている。

2016年オーストラリアGP セバスチャン・ベッテルとニコ・ロズベルグ
2016年オーストラリアGP セバスチャン・ベッテルとニコ・ロズベルグ

 メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフもオーバーテイク減少を懸念しているひとりで、その根拠について次のように語っている。


「マシンはかなり幅広くなる。私がディフューザーに隠れることができるぐらいだ。ダウンフォースはかなり増大し、それによってコーナーではかなり速くなるだろう」とウォルフ。


「しかし残念ながらマシン後方の気流が乱れるため、今年以上に問題が大きくなるだろう」


「(前のマシンに)近づいた瞬間にダウンフォースを失う。タイヤが滑り始めて傷み、オーバーテイクできなくなる」


■「オーバーテイクは増える」とブーリエは主張


 ブーリエは、より速いマシンを導入しようとしている方向性は正しいとして、来季新規則を肯定的にとらえている。


「今のマシンは数年前より遅いと思う。F1にはドライバーたちが走っていて興奮できるような要素がある方がいい。今はその部分が少し欠けているかもしれない」とブーリエ。


「ファンには違いが分からなくても、ドライバーはグリップが高く、速いマシンに乗るのが好きなんだ」


 新規定により、オーバーテイクはむしろしやすくなるはずだと、ブーリエは考えている。


「他チームの人々が述べたと報じられているコメントには賛成できない」とブーリエは言う。


「レギュレーションは、マシンがより大きなダウンフォースとメカニカル(グリップ)を発生させるように起草された。つまりオーバーテイクの数が減ることはないはずだ」


「さらに、フロアとディフューザーよりも、フロントウイングの影響力は小さくなる。後方でより大きなダウンフォースが生み出されるのだ」


「通常、そうなればもっとオーバーテイクをしやすくなるはずだ」



(AUTOSPORTweb)

この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています


レース

9/19(金) フリー走行1回目 17:30〜18:30
フリー走行2回目 21:00〜22:00
9/20(土) フリー走行3回目 17:30〜18:30
予選 21:00〜
9/21(日) 決勝 20:00〜


ドライバーズランキング

※イタリアGP終了時点
1位オスカー・ピアストリ324
2位ランド・ノリス293
3位マックス・フェルスタッペン230
4位ジョージ・ラッセル194
5位シャルル・ルクレール163
6位ルイス・ハミルトン117
7位アレクサンダー・アルボン70
8位アンドレア・キミ・アントネッリ66
9位アイザック・ハジャー38
10位ニコ・ヒュルケンベルグ37

チームランキング

※イタリアGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム617
2位スクーデリア・フェラーリHP280
3位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム260
4位オラクル・レッドブル・レーシング239
5位ウイリアムズ・レーシング86
6位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム62
7位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム61
8位ステークF1チーム・キック・ザウバー55
9位マネーグラム・ハースF1チーム44
10位BWTアルピーヌF1チーム20

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第17戦アゼルバイジャンGP 9/21
第18戦シンガポールGP 10/5
第19戦アメリカGP 10/19
第20戦メキシコシティGP 10/26
第21戦サンパウロGP 11/9
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年10月号 Vol.4 後半戦展望号