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メカUPDATE:ウイリアムズFW38、フロントノーズ下の部分
2016年5月10日
ウイリアムズはロシアGPで表彰台こそ逃したものの、バルテリ・ボッタス4位とフェリペ・マッサ5位に入り、今季チーム最高成績を挙げた。スタート直後の事故によってフェラーリのセバスチャン・ベッテルがリタイアし、レッドブル2台が無得点に終わったこともあったが、ウイリアムズのアップデートも効果を発揮していた。
ウイリアムズはバーレーンGPから新しいノーズとフロントウイングを投入。ノーズ先端をさらに短くした超ショートノーズと、フロントウイングはメインフラップが3枚となり、アッパーフラップ2枚と合わせて、5枚仕様となった。
現在のF1で最もフロントウイングのフラップ数が多いのは6枚仕様のレッドブル。これに続くのが、メルセデス、フォース・インディア、トロロッソ、マクラーレン、マノーの5枚で、ロシアGPではフェラーリも5枚仕様を投入してきた。基本的にはフロントウイングのフラップ枚数が多いほど、フロントのダウンフォースは大きくなる。
しかし、ウイリアムズはバーレーンGPでは新ノーズとフロントウイングの到着が遅れ、しかも1セットしか用意できなかったため、ほとんどセットアップできないまま、マッサが予選とレースでデータ収集を兼ねて使用。中国GPでも1セットしか用意できず、ふたりのドライバーが比較テストする予定だったが、初日にマッサが新型を壊してしまい、旧型のみで予選とレースを戦った。ロシアGPでは、ようやく新ノーズとフロントウイングのパッケージを2セット持ち込み、両ドライバーが金曜日からセットアップ作業を進めることができたのだ。
新パッケージは、ノーズの長さとフロントウイングのフラップ数が変わっただけでなく、ノーズ下の形状にも手が加えられている。従来のノーズは下面がほぼ水平だったのに対して、新しいものはノーズ下面もノーズ上面と同様に前傾しており、ノーズ下の空間が大きく広がっている(写真:赤の矢印)。
これらの変更は、昨年ウイリアムズが苦手としていた低速コーナーでのパフォーマンス向上を目的としたもの。したがって真価が問われるのはスペインGP後の、モナコGPとなりそうだ。
(Text : Masahiro Owari)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 131 |
2位 | ランド・ノリス | 115 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 99 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 93 |
5位 | シャルル・ルクレール | 53 |
6位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 48 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 41 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 30 |
9位 | エステバン・オコン | 14 |
10位 | ランス・ストロール | 14 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 246 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 141 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 105 |
4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 94 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 37 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 20 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 14 |
8位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 8 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 7 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 6 |

