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オーストラリアGP決勝直前情報:王者がフェラーリとフォース・インディアを警戒する理由

2016年3月20日

 金曜日に雨が降り、フリー走行でニコ・ロズベルグがクラッシュしたときは波乱も予想されたが、予選が終わってみれば、メルセデスがライバルを圧倒。昨年に続いて2年連続でフロントロウを独占した。

 土曜日に各チームのホスピタリティハウスで開かれた記者会見では、終わったばかりの新しい予選フォーマットに対して、ドライバーたちの怒りに近いコメントが多く、開幕戦には似つかわしくない雰囲気が漂っていた。それでもメルセデスだけは、和やかなムード。ルイス・ハミルトンのポールポジションタイムは昨年自身が出したタイムを約2.5秒短縮。2011年にセバスチャン・ベッテルが予選Q3で記録した1分23秒529に迫る、スーパーラップだった。

 昨年のイタリアGP以来となる、通算50回目のポールポジションを獲得したハミルトンは「マシンのすべてのエリアがグレードアップしていた。チームに感謝したい」とテストから、さらに進化したW07を大絶賛していた。

 ただしメルセデスのチーム関係者は、レースに向けて「警戒しなければならないチームがある」と慎重だ。それはフェラーリとフォース・インディアだという。

「フェラーリとのギャップに関しては、よく考えて見る必要がある。なぜなら、彼らはQ3で2回目のアタックをしていない。さらに、その事実は我々がレースに向けて新品スーパーソフトを1セットも残しておらず、逆にフェラーリが1セット残っていることを示す。フォース・インディアは、スタート時のタイヤを自由に選択できる最前列のチームだ」

 ハミルトンも記者会見で、フェラーリのロングランでの速さを警戒していた。

「フェラーリは、いつも予選よりレースが速い。予選結果に浮かれることなく、冷静に臨みたい」

 実際プレシーズンテスト2回目に行われたフルレースシミュレーション(スペインGPのレース周回数である66周を完全に走りきること)では、メルセデスよりもフェラーリのほうがペースが良かったのである。

 メルセデスのスタッフは「レースでメインとなるタイヤはソフト。おそらくミディアムを使うチームは、ないだろう。ピットストップは2回か3回に分かれるのではないか」と分析している。

 通常、土曜日の夜は予選の3時間半後となる夜9時半にはバルクフェルメ状態となるため、多くのチームスタッフがサーキットを離れる。だが、今回はドライでの走行データが土曜日しかないため、予選後も長い時間をかけてデータを分析しているチームが少なくなかった。

 ちなみに決勝日、メルボルンの天気予報は終日「晴れ」で、降水確率0%。スタート時の気温は21度と予想されている。土曜日の走行データをもとに、どんなピットストップ戦略を立てるか。予選は終わったが、レースに向けた戦いは、スタートが切られる午後4時まで続く。

(Text : Masahiro Owari)


レース

4/11(金) フリー走行1回目 20:30〜21:30
フリー走行2回目 24:00〜25:00
4/12(土) フリー走行3回目 21:30〜22:30
予選 25:00〜
4/13(日) 決勝 24:00〜


ドライバーズランキング

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6位シャルル・ルクレール20
7位アレクサンダー・アルボン18
8位ルイス・ハミルトン15
9位エステバン・オコン10
10位ランス・ストロール10

チームランキング

※日本GP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム111
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム75
3位オラクル・レッドブル・レーシング61
4位スクーデリア・フェラーリHP35
5位ウイリアムズ・レーシング19
6位マネーグラム・ハースF1チーム15
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム10
8位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム7
9位ステークF1チーム・キック・ザウバー6
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