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新車分析/ハースVF-16:いいとこ取りと気になる「ふくらみ」

2016年2月23日

 技術ウォッチャーの世良耕太氏が、新規参戦チームとなるハース第1号車の気になるポイントを解説。テスト初日はウイングが脱落するアクシデントがあったものの、まずまず順調な滑り出しと言っていいだろう。

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 大まかに言って、モノコック(サバイバルセル)と冷却系だけ自分たちのチームで設計すれば、あとはヨソから買ってきても成り立つのが現代のF1コンストラクターである。ハースF1チームはフェラーリと技術パートナーシップを結んでいるので、大手を振って前後のウイングやサスペンションを買ってきていい。「まるっきり同じじゃないか」と後ろ指を指される筋合いはないのである。

 どうせならモノコックまで似せてもいいと思うのだが、製造技術上そうはできないのか機能上のこだわりか、ハースらしさ、というか別のチームの「いいとこ取り」をしたような部位も散見される。

(c)Haas F1 Team


 角を丸めた三角形のインダクションポッドは上下で開口部が2分割されているが、これなどは2015年のメルセデスW06風だし、両脇を2本のステーで支えているところまで含めると2015年のマクラーレンMP4-30風だ。

 インダクションポッドの後方にリヤウイングへの整流目的で水平のフィンを取り付けているのは2016年のフェラーリSF16-Hと同様だが、フィンの効果を高めるべく後方をくぼませたフェラーリに対して、ハースはただ単純に取り付けている。空力デバイスの役割を担っているリヤビューミラーのステーもフェラーリ風だ。

(c)Haas F1 Team


 スタジオ撮影写真をよく見ると、モノコック前端付近の上面がふくらんでいるのに気づく。プッシュロッドとの位置関係からしてサスペンション構成ユニット(ロッカーアームあるいはダンパー類)を収めるために「ふくらんでしまった」ように見えるのだが、真相はどうだろう。

 フロントバルクヘッド付近はパーティングラインが2列になっているが、クラッシュテスト基準をクリアする強度を確保するため、金属のインサートをかませたので、そうなっているのだろうか。モノコック上面のふくらみと合わせて真相が気になる……。

(世良耕太/Text : Kota Sera)




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