新車分析/マクラーレン・ホンダMP4-31:リヤサスペンションに大きな変更
2016年2月22日
技術ウォッチャーの世良耕太氏が、2月21日に発表されたマクラーレン・ホンダの新車をワンポイント解説。2015年型との比較から、ニューマシンの狙いを探る。
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「リヤセクションは相変わらずスリムだなぁ、リヤタイヤ前のフロアは2015年第16戦から投入したスリット状の処理を受け継いでいるなぁ」などと感じつつ、リヤサスペンションに目が留まる。
2015年のマクラーレンMP4-30は、ロワ側のアームレイアウトに特徴があった。最も後ろ側のロッドは大きく後退させてレイアウトしつつ、リヤウイング内側の一定区間を偏平に処理し、空力的な効果を受け持たせていたようだった(シーズン中はシンプルな形状になっていたが)。
サスペンションの機能を成立させるためだろう。前側のアームは、ほぼ平行のレイアウトだった。最も前側がアッパーアームのように斜め前方に伸びていなかったのは、空力的に意味があったのかもしれない。
(c)McLaren
(c)McLaren
ところが2016年のMP4-31は、ロワアームもアッパーアームと同様、リヤサスペンションとしてコンベンショナルなレイアウトになっている。MP4-30でトライしたレイアウトは空力的なメリットがあまりなかったのか、それともサスペンションの動きに与えるネガティブな影響が大きすぎたのか。いずれにしても、大きな変更に違いない。
(世良耕太/Text : Kota Sera)
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