F1のエンジン音を改善するため、2016年に向けてエキゾーストシステムの規則が変更された。これに伴い、各チームは排気口の数をふたつにするか3つにするか、それぞれ選択することができる。
2014年に導入された1.6リッターV6ターボパワーユニットはサウンドの面で魅力がないとの指摘がなされてきた。これを受けてFIAは、エンジン音の改善を狙い、エキゾーストデザインを変更することを決めた。2016年のマシンにはタービンとウェイストゲートそれぞれのエキゾーストパイプを設けなければならないとの規則が定められた。
2016年F1テクニカルレギュレーション5.8.2条には次のように記されている。
「エンジンの排気システムは、ひとつのタービンテールパイプ出口とひとつかふたつのウェイストゲートテールパイプ出口を備えていなければならない。これらはすべて後方に向けられ、すべての排気ガスはそこを通過しなければならない」
「タービンからの排気ガスはすべてタービンテールパイプのみを通らなければならず、ウェイストゲートの排気ガスはすべて(1本か2本の)ウェイストゲートテールパイプのみを通らなければならない。テールパイプを他のテールパイプの内側に収めることはできない」
メルセデスは15日、新車W07のエンジン音を披露、その動画にはエキゾーストシステムも写っており、ここからメインの排気管プラス2本のウェイストゲートのパイプを備えたものであることが分かる。
ウェイストゲートの排気口をひとつにするのかふたつにするのかは、各チームが決めることができる。
メルセデスAMGハイパフォーマンス・パワートレインズのマネジングディレクター、アンディ・コーウェルはF1iに対し、カスタマーチームもそれぞれがパイプの数を選択するとして、各チームの選択がどうなるのか興味深いと述べている。
現時点で他のチームがどういうデザインを採用したかは明らかになっていない。