2016年からワークス体制でF1活動を再開するルノーが、新チームの体制とニューマシン「R.S.16」を正式発表した。
2月3日、フランスのグイヤンクール「テクノセンター・ルノー」で行われた発表会は定刻より15分以上遅れてスタートした。まず、ルノー・グループCEOのカルロス・ゴーンが「レースは我々の文化であり、遺産」とF1ワークス参戦の意義を語り、新生F1チームの正式名称は「ルノー・スポール・フォーミュラ1チーム」になると発表。続けてゴーン氏は「3年以内に表彰台の常連へ」と手堅い目標を掲げた。
続いて、ドライバーが入場。2016年のレースドライバーとしてジョリオン・パーマー、噂どおりケビン・マグヌッセンの起用が正式発表された。リザーブドライバーは2015年GP3チャンピオンのエステバン・オコンが務める。
新チームでは、ARTグランプリ代表のフレデリック・バスールがレーシングディレクター、シリル・アビテブールがマネージングディレクター、メルセデスやマノーを経て古巣へ復帰したボブ・ベルがチーフ・テクニカル・オフィサーに就任することも、あわせて正式に発表された。
新しいドライバーたちの手によって、ベールを脱いだ新車「R.S.16」は黒がメインで、ルノーを象徴するイエローがアクセントに使われているカラーリング。ルノー・スポール・レーシング代表のジェローム・ストールは「黒はエレガントで美しい」と語ったが、開幕戦までに変更される可能性も示唆した。
ニューマシンはテクニカルディレクター、ニック・チェスターのもと設計され、エンジン・テクニカルディレクターはレミ・タファンが担当。エンジンカバーには「インフィニティ」のロゴが描かれ、「R.E.16」エンジンのハイブリッドにはルノーと日産の技術が投入されるという。