マクラーレンは、9月末に2016年カレンダーが変更されたことで、新車製作が間に合わない恐れが生じ、クリスマス休暇を返上して対応したと明かした。
昨年7月に発表された2016年暫定カレンダーではオーストラリアでの開幕戦は4月3日と1988年以来の遅いシーズンスタートになる予定だったが、その後、9月30日の発表で、2週間早められ3月20日に行われることが明らかになった。それに伴い、プレシーズンテストの日程も前倒しになった。元々は1回目が3月1日から4日まで、2回目が15日から18日の日程で組まれていたが、2月22日から25日と3月1日から4日にそれぞれ変更された。
この影響でザウバーは新車を1回目のテストに持ち込まないことを決めている。
マクラーレンのオペレーションズディレクター、サイモン・ロバーツは、チームはその年の新車を発表した瞬間から翌年のマシンについて考え始めているとして、当初の日程に基づいてプランを立てていたと述べた。しかし秋になってカレンダーが変更になったことで、MP4-31の製作プログラムを根本から見直さなければならなくなったという。
「それ(新カレンダー)を想定した製作プログラムではなかった。そのため問題を解決しなければならなかった」とロバーツはマクラーレンの公式サイトのインタビューにおいて語った。
「デザインやエンジニアリング面のキャパシティーからすると、比較的スムーズに計画を立て直すことができる。作業時間が減るため、スタッフ全員がよりハードに作業に取り組むわけだ」
「だが製造の工程はクリティカルパスに含まれる。すべてFIAの安全テストにパスし、最初のテストまでに準備を整えなければならないのだ。その部分を前倒しすることになった。つまり計画し直すだけではだめだ。何か違うことをする必要がある」