昨年までマクラーレンと契約していたケビン・マグヌッセンが、現在ルノーF1チームと交渉中であると報じられた。ルノーはロータスチームを買収し、今年からワークスチームとしてF1に参戦する。
ロータスは昨年の段階で2016年のドライバーとしてパストール・マルドナドとジョリオン・パーマーの起用を発表している。しかしその後、チームはルノーに買収され、ルノー社CEOカルロス・ゴーンは、ドライバー変更の可能性があるとほのめかすような発言を行った。
The Telegraphは12日、マグヌッセンがルノーのリザーブドライバー、あるいはマルドナドに代わるレースドライバーのポジションを獲得するかもしれないと報じた。
同紙の得た情報によると、先週マグヌッセンは2日間にわたりエンストンのファクトリーを訪れ、チーム上層部と話をしたということだ。マグヌッセンがチームに加入する場合、まだ未定のリザーブドライバーの座に就く可能性が高いと思われるが、The Telegraphは、チームがマルドナドの代わりにマグヌッセンを選ぶこともあり得ると報じている。
ベネズエラ出身のマルドナドは、同国の国営石油企業PDVSAの支援を受けてF1活動を行っている。しかし現在の原油価格下落により産油国ベネズエラは経済的に厳しい状況に置かれている。それが影響してマルドナドがシートを失う可能性もあるというのだ。
デンマーク出身23歳のマグヌッセンは、2013年にフォーミュラ・ルノー3.5でタイトルを獲得、翌2014年にマクラーレンからF1デビューし、初レースのオーストラリアGPで2位表彰台を獲得した。しかし2015年、チームはフェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンをレースドライバーとして起用し、マグヌッセンはテスト&リザーブドライバーに。さらにマクラーレンは2016年もレースドライバーのラインアップを変更せず、マグヌッセンとの契約を維持しないことを決定した。
マグヌッセンはF1レースドライバーへの復帰を強く希望しているが、レースシートの空席はマルシャの2席のみとなっている。最近のインタビューでマグヌッセンは、今季末で引退するドライバーがいればまたチャンスがめぐってくるかもしれないと述べていた。
この件に関し、ルノーのスポークスマンはコメントを避けたということだ。