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メルセデス、ロシアでのスランプ再発を恐れる

2015年10月6日

 メルセデスF1チームのノンエグゼクティブチェアマンであるニキ・ラウダは、今週末のロシアGPで同チームがシンガポールの週末のような不調に陥ることへの懸念を示している。

 今季圧倒的強さを示しているメルセデスだが、シンガポールGPではルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグは予選でそれぞれ5位と6位、決勝ではハミルトンはトラブルによりリタイア、ロズベルグが4位とまったくいいところを見せることができなかった。

 シンガポールGP決勝直後には不調の原因が分からないと述べていたメルセデスだったが、ハミルトンによるとその後の調査によってチームは原因を理解し、解決法を見つけ出したという。ハミルトンは詳しくは説明していないものの、セットアップの方向性が間違っており、さまざまな要因による連鎖反応でスーパーソフトタイヤのスイートスポットを見つけることができなかったと示唆している。

 続く日本GPではメルセデスの2台がフロントロウを独占、決勝でも1−2を飾り、チームは安堵した。しかしシンガポールと路面が似通い、同じタイヤコンパウンドが選択されたロシアで再び同じ問題に見舞われる可能性がないとは言えないとラウダは述べた。

「ありがたいことにシンガポールGPのトラウマから抜け出し、復活することができた。それは確かだ」とラウダ。

「いるべき位置に戻ることができて本当にほっとした。単純なことだ。やるべきことをやっているからだ」

「だが選手権争いが終わったわけではない。次のソチもシンガポールと同じタイプのアスファルトなので心配している」

「まだ終わったわけではない。簡単にいくものではないのだ。努力を続け、競争力を維持していかなければならない。好調ではあるが、目標を達成して初めて好調と言えるのだ」





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