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【レースの焦点】足りないパワー、たくさんの気持ち

2015年9月29日

 今宮雅子氏が描く、日本グランプリの焦点。ファンと一体になった“大きなチーム”で戦う週末、だからこそ不甲斐ない現状がもどかしかった。ポールポジションを逃しても冴え渡っていたハミルトン。苦境のなかチームプレーで“勝利”したロータス。今日のF1で勝負するための戦い方とは。

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 青空の下、笑顔があふれる日本GPを取り戻したい。みんなの願いが通じて、雨の金曜、曇りの土曜、晴天の日曜……と、鈴鹿の天気はためらいながらもレースに向かって好転していった。ドライコンディションのデータ不足のまま迎えた、予選やレースはチームにとって簡単ではなかった。そしてルイス・ハミルトンが1周目の3コーナーまでに主導権を握ったレース内容は少し単調ではあったものの「昨年のレース後を思い出すと、こうして無事にグランプリが終了したことが何より」と、誰もが幸福を噛みしめた。ゴール後には鈴鹿恒例のリプレイ映像で、もう一度レースを楽しむファンもたくさんいる。

 日曜の観客数は8万1000人──史上最高の16万1000人が集まった2006年に比べると半数ではあるものの、ドライバーたちの目にファンの存在感は十分。ホテルからサーキットまでの短い移動でも、レストランでも、雨に見舞われたフリー走行でも、熱い応援が伝わってくるから、日本GPの週末は常に大きなサポートの力を感じる。いまでは名物になったオリジナルの応援スタイルも、F1関係者全員にとって大きな楽しみのひとつ。「今年はノーズをつけてるファンを見た──あのノーズから僕らのほうがアイデアをゲットできるかも」と言ってジェンソン・バトンが笑う。
「DRSはもちろん、コンプリートな1台を作ってくれたファンもいるよね。あ、サイズは実物大じゃないけど」
 引退報道には辟易していても、鈴鹿の楽しみを話しはじめると笑顔が絶えない。優れた視力のドライバーたちは、映像や写真で紹介されているより、ずっと多くの応援スタイルに気づいていて、新たな発見をうれしそうに報告し合っている。忙しいスケジュールのなかでもファンの存在が温かく心を和ませ、頑張ろうという気力をさらに高めてくれるのだ。
 マクラーレン・ホンダは誰もが苦戦を予想していた。それでも、たとえ上位争いが叶わなくとも、全力を注いでファンの声援に応えたい気持ちは他のどのグランプリよりも強かった。ふたりのドライバーにとって、鈴鹿はファンと一体になった“大きなチーム”で戦う週末なのだ。





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