2015年F1第10戦ハンガリーGPは25日、ハンガロリンクで公式予選が行われ、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが今シーズン9回目のポールポジションを獲得した。
夏休み前最後の一戦となる第10戦ハンガリーGPの予選は、今年のチャンピオンシップをリードするハミルトンがモナコからの5戦連続となるポールポジションを獲得。それも、ライバルのチームメイトを寄せ付けない圧巻の走りでものにした。
午前中のフリー走行を含め、この週末すべてのセッションをトップで通過してきたハミルトンは、予選に入ってもスピードを緩めず、Q1、Q2といずれもトップタイムで最終ラウンドのQ3へ進出。すると、ポールポジションがかかるQ3最初のアタックでも最初からトップにつけた。
ハミルトンに勝って少しでもポイント差を縮めておきたいランキング2位のロズベルグは、ファーストアタックで2番手につけると、続くセカンドアタックでセクター1の全体ベストを叩き出し、逆転ポールに望みをつなぐ。だが、ロズベルグの後ろからラストアタックを仕掛けるハミルトンが、すぐさまチームメイトのセクター1ベストを更新。これで勢いにのったハミルトンは、自身のベストタイムをコンマ4秒上回る1分22秒020を叩き出し、ハンガリ−GPのポールポジションを確定させた。
一方、ロズベルグは、コンマ2秒ほどベストタイムを更新したが、ライバルのハミルトンにはコンマ5秒ものギャップを築かれ2番手止まり。決勝はグリップレベルの低いイン側スタートとなってしまった。
また、今回もうひとつの注目となっていた3番手は、ダニエル・リカルドを僅差で下したフェラーリのセバスチャン・ベッテルが手にした。今週末のフェラーリは何度もトラブルに見舞われていたが、チームメイトのキミ・ライコネンも5番手を獲得。ただ、初日にレッドブル2台が示したロングランペースはメルセデスに匹敵するもので、7番手につけたもう一台のレッドブル、ダニール・クビアトも含め、明日の決勝は今季初表彰台を狙うレッドブルとフェラーリのバトルに大きな期待がかかる。
初日8番手と、今季初のQ3進出に期待がかかったマクラーレン・ホンダは、フェルナンド・アロンソがセカンドラウンドのQ2へ進むもタイム計測に向かうところで痛恨のマシンストップ。ジェンソン・バトンもQ1でノックアウトされるなど、期待とはほど遠い結果に終わった。