2015年F1第10戦ハンガリーGPの土曜フリー走行は、メルセデスのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。
初日に引き続き快晴に恵まれた土曜朝のハンガロリンク。午前11時(現地時間)から行われた60分のフリー走行は、気温30度、路面温度は47度を記録する非常に熱いコンディションとなった。
開始序盤、まず始めにセッションをリードしたのは、初日のトラブルで満足な周回数を稼げていなかったフェラーリだ。2台は開始10分過ぎから本格的な計測ラップに入ると、お互いにベストタイムを更新しながら1分25秒台に入り、キミ・ライコネンが25秒661でトップに立った。
しかし、開始20分が過ぎると、メルセデスのニコ・ロズベルグが計測1周目でライコネンのタイムを上回り、続く2周目には1分24秒台に突入。さらに、初日2番手、3番手につけたダニエル・リカルドとダニール・クビアトのレッドブル勢がやはり計測直後に好タイムを記録。ライコネンに続く3番手、4番手につけた。
その後、フォース・インディア勢がいち早くソフトタイヤにスイッチし、ニコ・ヒュルケンベルグがトップに浮上するなか、ようやく動き始めたメルセデスのハミルトンがいきなり1分24秒台に入れて、ミディアムタイヤでのトップタイムをマーク。前半はヒュルケンベルグ、ハミルトン、ロズベルグ、ペレスのオーダーで折り返した。
セッションが後半に入ると、フォース・インディア勢に続いたマクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソが暫定ながら3番手タイムをマークし、ジェンソン・バトンも5番手につける。
一方、ここで序盤をリードしたフェラーリの一台、ライコネンに水漏れのトラブルが発生。ベッテルも一旦メカニックが作業を始めるなど、慌ただしい動きをみせた。
ただ、終盤の予選シミュレーションでは、ベッテルがレッドブルのクビアトを上回る3番手タイムをマーク。周回数も19周を数えた。
トップはただひとり1分22秒台に入れたメルセデスのハミルトンで、僅差の2番手にロズベルグがつけたが、彼は最後のスタート練習でマシンがストップ。4番手クビアトに続く5番手にはトロロッソのカルロス・サインツJr.がつけ、ヒュルケンベルグ、マックス・フェルスタッペンを挟んでマクラーレンのアロンソが8番手につけた。
なお、初日にセルジオ・ペレスがクラッシュしFP2への出走を見送っていたフォース・インディアは、トラブルの原因とみられるリヤサスペンションに補強を施して今回のFP3に参加。序盤にリヤのパーツがはずれる一幕もあったが、2台合わせて55周を走りぬくなど、ひとまずは問題をクリアした。