2015年F1第2戦マレーシアGPの金曜フリー走行2は、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。
現地時間14時から行われた金曜2回目のフリー走行は気温33度で路面温度は60度を記録する非常に厳しいコンディションでセッションがスタート。序盤は各車いつも通りにプライムタイヤで周回を重ね、中盤にかけてオプションタイヤで計測ラップを実施。その後はチームのプログラムに沿ってロングランを行う展開となった。
まずは序盤、フェラーリが積極的に周回を重ねるなか、セッションをリードしたのはやはりメルセデス勢だ。ハミルトンがFP1で発生したパワーユニット(吸気系)のトラブルで最初の30分を走れなかったが、チームメイトのニコ・ロズベルグは1分40秒台のタイムで早々と首位に浮上。開始30分過ぎにロベルト・メリ(マノー・マルシャ)のコースアウトで一時セッションが赤旗中断となると、その後のコースオープンとともにハミルトンもコースに復帰した。
そこからの中盤は各車ミディアムタイヤに履き替えて本格的な計測ラップに移ったが、ここではクリアラップをまとめたフェラーリのキミ・ライコネンが1分40秒163でトップに浮上。一方、ロズベルグはアタック中にリヤが流れタイム計測を中止、もう一台のフェラーリを駆るセバスチャン・ベッテルもマノーと同じ11コーナーでハーフスピンを喫してトップ浮上はならなかった。
その後各車はロングランに移ったが、ひとりプログラムが遅れていたハミルトンがようやくミディアムタイヤでアタックに入り、このセッション唯一となる1分39秒台をマーク。トップに浮上すると上位はハミルトン、ライコネン、ロズベルグ、ダニール・クビアトと続き、ウイリアムズ2台の後方にベッテルがつけるオーダーへと変わった。
結局、セッションはそのままの順位で終了となったが、後半のロングランではフェラーリ2台が両タイヤのロングランで上々のペースを披露。多くのマシンがリヤタイヤの磨耗に苦しむ中、フェラーリ2台はメルセデスに迫るペースを安定してキープするなど、決勝に向けて非常に期待の持てるパフォーマンスを見せている。
マクラーレン・ホンダは2台で49周を走り、フェルナンド・アロンソがトップのメルセデスから約2.7秒遅れの16番手、バトンが17番手となっている。