22日、バルセロナで行われたF1合同テスト4日目は、ロマン・グロージャンのロータスE23が2日連続となるトップタイムをマークし、4日間のテストを締めくくった。
朝から青空が広がり、絶好のドライコンディションとなった最終日のカタルニア。しかし、ランチブレイクを前にクラッシュを喫したフェルナンド・アロンソがドクターヘリで病院へ搬送されるなど、サーキットには一瞬、緊張が走った。
なお、病院でCTスキャンを受けたアロンソの検査結果には問題がなかったが、一晩は経過観察のために病院で過ごすことになっている。
そうした一方で、最終日をトップで終えたのはロータスを駆るグロージャンだ。前日もパストール・マルドナドが最速タイムを記録したロータスE23・メルセデスは、4日日にしてようやくステアリングを握ったグロージャンが、午後のセッションでスーパーソフトを履いて1分24秒067という、4日間のベストタイムを記録。周回数も111周と、2日続けて100周を上回る信頼性も披露した。
ただ、2番手につけたニコ・ロズベルグとグロージャンのギャップはコンマ3秒弱で、この日も最多の131周をカバーしたメルセデスは、ピレリがスーパーソフトに比べて1周2秒程度遅いと見積もるミディアムタイヤでベストタイムをマーク。ソフトタイヤで3番手につけたレッドブルのダニール・クビアトも、そのロズベルグからコンマ6秒遅れる結果となっている。
ザウバーのフェリペ・ナスルが4番手。続く5番手のウイリアムズは、朝の強い風でシャシーのデータ取りに影響を受けたほか、午後のレースシミュレーションでは3度の赤旗に遮られ、最後もターン8でストップしたザウバーの影響で予定のシミュレーションを完遂することはできなかった。しかし、周回数ではメルセデスとほぼ同じ129周を走破するなど、前日に続いて多くのデータを手にしている。
6番手はトロロッソのカルロス・サインツJr.。フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、77周とやや期待外れの周回数に終わり、若干のロングランを行ったものの、いまだレースシミュレーションは走れていない。
合同テスト初登場となったニコ・ヒュルケンベルグは、パワーユニットのトラブルで午後は走れず、36周に終わった。
開幕前最後となる今年3回目の合同テストは、2月26日から4日間、今回と同じカタルニア・サーキットで行われる。