「可夢偉の熟練のレースに感銘」英誌ドライバー評
2014年4月13日

英AUTOSPORTが2014年マレーシアGPを戦った22人のドライバーを10点満点で評価した。最高得点を獲得したのはポール・トゥ・フィニッシュを飾ったメルセデスのルイス・ハミルトン。ケータハムで見事13位を獲得した小林可夢偉にも高得点が与えられた。
英AUTOSPORTのF1担当編集者エド・ストローは、今季F1第2戦を振り返り、10点をひとり、9点を3人、8点を6人につけた。

「ハミルトンが速さを持っていることは疑いの余地がないが、2014年のF1で要求される形のレースでうまく戦えるかどうかに関して疑問が残っていた」とストロー。
「しかし高温のマレーシアの難しいコンディションにおいて彼はパーフェクトな走りを見せ、チームメイトとの一騎打ちを楽々制してみせた」
「1周目に(ニコ・)ロズベルグに2秒の差をつけた後、全くミスをせず、すべてを完全にコントロールし、ロズベルグを完全に突き放した」
「速く、落ち着いて、最高級の走りを見せ、余裕の勝利を飾った」

9点と評価されたのはセバスチャン・ベッテル、ジェンソン・バトン、ニコ・ヒュルケンベルグ。
ベッテル(2番グリッド、決勝3位)は、0.055秒差でポールを逃したのは残念だったが、「決勝ではメルセデスのアドバンテージを考えると3位が望み得る最大の結果だった」と評された。
バトン(10番グリッド、決勝6位)は、予選Q3ではウエットコンディションで他のドライバーと異なりインターミディエイトを履くというギャンブルをして敗れたが、「マクラーレンの苦しい状況を考えると賭けに出たのは理解できる。決勝では素晴らしい走りをし、マクラーレンが強い最後のふたつの低速コーナー立ち上がりをうまく生かし、ピットストップを利用して、(フェリペ・)マッサに勝った」。

ヒュルケンベルグ(7番グリッド、決勝5位)は「いつもどおりの素晴らしいパフォーマンスを見せた。ウエットコンディションの予選をうまく戦い、決勝ではマシンの力を最大限に引き出した」。
「(フェルナンド・)アロンソとの戦いを制する速さはなかったが、ミディアムをうまく持たせて、トップ10ドライバーの中で唯一、2回ストップを成功させてみせた」。

8点を与えられたのは、ダニエル・リカルド、ニコ・ロズベルグ、ロマン・グロージャン、ジャン−エリック・ベルニュ、ダニール・クビアト、小林可夢偉だった。
可夢偉は、オーストラリアGPに続いてフリー走行で満足に走れなかったにもかかわらず、20番グリッドから13位を獲得。そのレースぶりに感銘を受けたとストローは高く評価している。
「今回も小林は金曜に5周しか走れなかったにもかかわらず、予選を堅実に戦った。さらに決勝での彼の走りには感心させられた」とストロー。
「順位を上げられたのは上位のリタイアに助けられた面もあったが、本当に見事だったのは自分より速いマシンと戦う際の自己統制の素晴らしさだ。必要な時にはポジションを守り、防御不可能な場合には時間を無駄にしなかった」
「彼は熟練したレース運びを見せた。13位は彼が成し得た最大限の結果だ」
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※マイアミGP終了時点
1位 | オスカー・ピアストリ | 131 |
2位 | ランド・ノリス | 115 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 99 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 93 |
5位 | シャルル・ルクレール | 53 |
6位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 48 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 41 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 30 |
9位 | エステバン・オコン | 14 |
10位 | ランス・ストロール | 14 |

※マイアミGP終了時点
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 246 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 141 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 105 |
4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 94 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 37 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 20 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 14 |
8位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 8 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 7 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 6 |

