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2014年タイヤの重要ポイント10項目を解説
2014年4月5日
LAT
2014年シーズン序盤2戦終時点のタイヤの重要ポイント10項目まとめ
グレイニング、アクアプレーニング、マーブル、フラットスポットが減少
2014年4月4日、バーレーン
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクターのポール・ヘンベリーが、バーレーンングランプリの2回のフリー走行セッションの合間に、2014年シーズンのタイヤに関する重要なポイントを10項目にまとめました。今週末のバーレーングランプリ用として、PZeroホワイト・ミディアムとP Zeroイエロー・ソフトタイヤが選択されています。
1.スライドによるタイヤへのより高い入力
ピレリは、ホイールスピンの増加とダウンフォースの不足を考慮に入れ、今シーズンの全スリックタイヤのコンパウンドとプロファイルを変更しました。
ポール・ヘンベリーのコメント:
「マシンのスライドが増加すると、タイヤに大きな影響を及ぼします。今シーズンのFormula Oneでは、タイヤへの入力が5%ほど減少しています。しかし、その反面、横荷重とコーナリングによって、スライドから発生するタイヤへの入力が見られます」
2.トラック上のマーブルの減少
トラック上のマーブルが減少しています。これは、ピレリの主な目標のひとつです。
ポール・ヘンベリーのコメント:
「マレーシアではマーブルがやや見られましたが、マレーシアは路面が非常に粗く、あまり良い例ではありません。全体的に見て、我々は、マーブルの減少へ向けて適切な前進をしたと確信しています」
3.雨天用タイヤにおけるアクアプレーニングの減少と性能の向上
ピレリは、特にアクアプレーニング性能を改善するために、フルウェットタイヤのコンパウンドと設計を変更しました。
ポール・ヘンベリーのコメント:
「第一に、メルボルンでの予選では、インターミディエイトタイヤとのクロスオーバーポイントが、昨年より接近していることが確認されました。これによってフルウェットタイヤの活用範囲が広がりました。第二に、昨年はアクアプレーニングに関するコメントがいつも何かしら出ていましたが、マレーシアでは全くありませんでした。新型雨天用タイヤは、低温下でも昨年より良好な性能を発揮しています。ヘレスでの雨天テストでは、昨年よりもラップあたり3秒速いタイムを計測しました」
4.グレイニングの減少
今シーズンここまで、ピレリは、スーパーソフト以外の全タイヤを使用し、グレイニングの減少を確認しました
。また、グレイニングが発生した場合でもすぐに消滅しています。
ポール・ヘンベリーのコメント:
「昨年と比較すると、グレイニングは発生後2〜3周で消えています」
5.フラットスポットは皆無
ブレーキング時、マシンのロックアップが増加しているにも関わらず、新型コンパウンドによって、昨年はよく見られたフラットスポットがタイヤ表面上に残りません。
ポール・ヘンベリーのコメント:
「ドライバーがコーナーをいくつか通過すると、フラットスポットは消えています。これまでは、フラットスポットによってタイヤ交換を余儀なくされていました」
6.2ストップのレースが主流に
新型マシンから学ぶことが非常に多い中、マレーシアではタイヤ戦略が注目されました。
ポール・ヘンベリーのコメント:
「我々が主流と考えた3ストッパーに対し、ヒュルケンベルグは2ストップで決勝を完走しました。今シーズン、マシンの急速な進化によって、大半のレースが2ストップ戦略になると確信しています」
7.なぜ、デグラデーションが重要か
摩耗は、タイヤの物理的な消耗です。今シーズンの摩耗は十分に減少しています(したがって、マーブルが減少しました)。ラップ毎のタイヤ性能の低下であるデグラデーションはこれとは全く別の問題です。
ポール・ヘンベリーのコメント:
「ドライバーがデグラデーションについて語るとき、ちょっと奇異な感じを受けます。もしデグラデーションがなかったらピットストップは全く発生しませんし、戦略を構築するためにはデグラデーションが不可欠な要素だからです」
8.タイヤへの負荷は軽減
トルクの増大にも関わらず、タイヤ構造の変更によって、リアタイヤの接地面は、昨年よりも酷使されていません。
ポール・ヘンベリーのコメント:
「タイヤの摩耗が、わずかにタイヤの中心寄りになっていることからも分かります。ダウンフォースの増大とリアタイヤのトラクションによる改善が最も大きいため、ダウンフォースの増加によって摩耗の状況は変わります」
9.コンパウンド間の性能差は通常通り
ピレリは、全コンパウンド間の性能差を1秒にすることを狙っています。現時点では達成されていませんが、今シーズンの終了までには実現できそうです。
ポール・ヘンベリーのコメント:
「マレーシアで、ハードとミディアム間の性能差が1.5秒だったことに少々驚きました。これは、今シーズンスタート時のダウンフォースレベルの低下によるものです。ハードタイヤがあまり機能しないとスライドにつながります。性能の向上によって、コンパウンド間の性能差は短縮されるでしょう」
10.トラック上での走行が増加
ピレリは、FP1とQ3にタイヤを追加供給しています。これによって、トラック上のマシンの走行が増加しました。
ポール・ヘンベリーのコメント:
「ここまでのところ、うまくいっています。FP1の最初の30分間、各チームは10〜12周を追加供給されたタイヤで走行しましたが、より多くの走行が可能です。予選における我々の意図は、他を犠牲にすることなく、ファンの前でトップチームのマシンがQ3で走行する機会を提供することです」
2014年シーズン序盤2戦終時点のタイヤの重要ポイント10項目まとめ
グレイニング、アクアプレーニング、マーブル、フラットスポットが減少
2014年4月4日、バーレーン
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクターのポール・ヘンベリーが、バーレーンングランプリの2回のフリー走行セッションの合間に、2014年シーズンのタイヤに関する重要なポイントを10項目にまとめました。今週末のバーレーングランプリ用として、PZeroホワイト・ミディアムとP Zeroイエロー・ソフトタイヤが選択されています。
1.スライドによるタイヤへのより高い入力
ピレリは、ホイールスピンの増加とダウンフォースの不足を考慮に入れ、今シーズンの全スリックタイヤのコンパウンドとプロファイルを変更しました。
ポール・ヘンベリーのコメント:
「マシンのスライドが増加すると、タイヤに大きな影響を及ぼします。今シーズンのFormula Oneでは、タイヤへの入力が5%ほど減少しています。しかし、その反面、横荷重とコーナリングによって、スライドから発生するタイヤへの入力が見られます」
2.トラック上のマーブルの減少
トラック上のマーブルが減少しています。これは、ピレリの主な目標のひとつです。
ポール・ヘンベリーのコメント:
「マレーシアではマーブルがやや見られましたが、マレーシアは路面が非常に粗く、あまり良い例ではありません。全体的に見て、我々は、マーブルの減少へ向けて適切な前進をしたと確信しています」
3.雨天用タイヤにおけるアクアプレーニングの減少と性能の向上
ピレリは、特にアクアプレーニング性能を改善するために、フルウェットタイヤのコンパウンドと設計を変更しました。
ポール・ヘンベリーのコメント:
「第一に、メルボルンでの予選では、インターミディエイトタイヤとのクロスオーバーポイントが、昨年より接近していることが確認されました。これによってフルウェットタイヤの活用範囲が広がりました。第二に、昨年はアクアプレーニングに関するコメントがいつも何かしら出ていましたが、マレーシアでは全くありませんでした。新型雨天用タイヤは、低温下でも昨年より良好な性能を発揮しています。ヘレスでの雨天テストでは、昨年よりもラップあたり3秒速いタイムを計測しました」
4.グレイニングの減少
今シーズンここまで、ピレリは、スーパーソフト以外の全タイヤを使用し、グレイニングの減少を確認しました
。また、グレイニングが発生した場合でもすぐに消滅しています。
ポール・ヘンベリーのコメント:
「昨年と比較すると、グレイニングは発生後2〜3周で消えています」
5.フラットスポットは皆無
ブレーキング時、マシンのロックアップが増加しているにも関わらず、新型コンパウンドによって、昨年はよく見られたフラットスポットがタイヤ表面上に残りません。
ポール・ヘンベリーのコメント:
「ドライバーがコーナーをいくつか通過すると、フラットスポットは消えています。これまでは、フラットスポットによってタイヤ交換を余儀なくされていました」
6.2ストップのレースが主流に
新型マシンから学ぶことが非常に多い中、マレーシアではタイヤ戦略が注目されました。
ポール・ヘンベリーのコメント:
「我々が主流と考えた3ストッパーに対し、ヒュルケンベルグは2ストップで決勝を完走しました。今シーズン、マシンの急速な進化によって、大半のレースが2ストップ戦略になると確信しています」
7.なぜ、デグラデーションが重要か
摩耗は、タイヤの物理的な消耗です。今シーズンの摩耗は十分に減少しています(したがって、マーブルが減少しました)。ラップ毎のタイヤ性能の低下であるデグラデーションはこれとは全く別の問題です。
ポール・ヘンベリーのコメント:
「ドライバーがデグラデーションについて語るとき、ちょっと奇異な感じを受けます。もしデグラデーションがなかったらピットストップは全く発生しませんし、戦略を構築するためにはデグラデーションが不可欠な要素だからです」
8.タイヤへの負荷は軽減
トルクの増大にも関わらず、タイヤ構造の変更によって、リアタイヤの接地面は、昨年よりも酷使されていません。
ポール・ヘンベリーのコメント:
「タイヤの摩耗が、わずかにタイヤの中心寄りになっていることからも分かります。ダウンフォースの増大とリアタイヤのトラクションによる改善が最も大きいため、ダウンフォースの増加によって摩耗の状況は変わります」
9.コンパウンド間の性能差は通常通り
ピレリは、全コンパウンド間の性能差を1秒にすることを狙っています。現時点では達成されていませんが、今シーズンの終了までには実現できそうです。
ポール・ヘンベリーのコメント:
「マレーシアで、ハードとミディアム間の性能差が1.5秒だったことに少々驚きました。これは、今シーズンスタート時のダウンフォースレベルの低下によるものです。ハードタイヤがあまり機能しないとスライドにつながります。性能の向上によって、コンパウンド間の性能差は短縮されるでしょう」
10.トラック上での走行が増加
ピレリは、FP1とQ3にタイヤを追加供給しています。これによって、トラック上のマシンの走行が増加しました。
ポール・ヘンベリーのコメント:
「ここまでのところ、うまくいっています。FP1の最初の30分間、各チームは10〜12周を追加供給されたタイヤで走行しましたが、より多くの走行が可能です。予選における我々の意図は、他を犠牲にすることなく、ファンの前でトップチームのマシンがQ3で走行する機会を提供することです」
関連ニュース
9/20(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
9/21(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
9/22(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
※シンガポールGP終了時点
1位 | マックス・フェルスタッペン | 331 |
2位 | ランド・ノリス | 279 |
3位 | シャルル・ルクレール | 245 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 237 |
5位 | カルロス・サインツ | 190 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 174 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 155 |
8位 | セルジオ・ペレス | 144 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 62 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 24 |
※シンガポールGP終了時点
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 516 |
2位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 475 |
3位 | スクーデリア・フェラーリ | 441 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 329 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 34 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 31 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 16 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 13 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
2024年F1カレンダー
第18戦 | シンガポールGP | 9/22 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |