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【F速目線】最速メルセデス。それでも不気味な……

2014年4月5日

Sutton

 マレーシアGPに続き2週連続開催となりましたバーレーンGP。その初日が終了しました。

 バーレーンGPは今年からナイトレース化され、決勝は日が沈んだ後、18時(現地時間)スタート予定となっています。そのため、初日フリー走行2回目もナイトセッションとして行われ、照明に照らされたバーレーン・インターナショナル・サーキットは、これまでとはガラリと雰囲気が変わって見えました。

 その“新”バーレーンGPはどのようなレースになるのか? 本日行われたフリー走行2回目の結果から、探ってみることにしましょう。

 今回もコース上で速さを見せたのは、開幕戦、第2戦と圧倒的な連勝を果たしてきたメルセデスでした。ルイス・ハミルトン、ニコ・ロズベルグともに速く、首位ハミルトンは3番手タイムを記録したフェラーリのフェルナンド・アロンソを1秒以上引き離すほど。予選でポールポジションを獲得するのは、メルセデスのどちらかのマシンということになりそうです。

 しかし、レースで勝つためにはロングランのペースに優れていなければなりません。この観点から見てもメルセデスは速いですが、一発のタイムほどの優位にはなさそうです。ロズベルグは自身の計測周10〜25周目にかけて、中古のソフトタイヤでロングランを行っています。最初の2周こそ1分38秒台後半で走りましたが、14周目以降は1分40秒台に転落。ハミルトンのロングランも、やはり1分40秒台でした。


 このメルセデスの対抗馬と言えそうなのが、レッドブルのセバスチャン・ベッテルです。中古ソフトタイヤでの走行は、走りはじめこそメルセデスには劣りますが、1分39秒台を連発する非常に素晴らしいもので、レース中の逆転も可能と思われます。

 フォース・インディアのペースも優秀です。ニコ・ヒュルケンベルグはロズベルグの0.5秒落ちのペースでロングランを走り始め、その後は1分40秒台で周回。チームメイトのセルジオ・ペレスも同様です。ただし、メルセデスやレッドブルに比べて、タイムの落ち幅が少々大きいのも事実。メルセデスとレッドブルの間に割って入るのは難しいかもしれませんが、フェラーリやマクラーレンよりも速そうです。

 フェラーリはロングランのペースでフォース・インディアより0.5秒程度後塵を拝する格好になりそう。タイムの落ち幅もフォース・インディアと同等であり、今回は苦戦する可能性があります。もっと苦しみそうなのはマクラーレンの2台で、ロングランでは1分40秒台後半がやっとというところ。燃料搭載量が違うなど、何か理由があるのかもしれませんが……。トロロッソもまずまずのペースで走っていたので、上位進出も十分可能でしょう。

 不気味なのがウイリアムズです。何か余裕すら感じさせるようなフリー走行2回目のプログラムでした。セッションが開始されてもドライバーがマシンに乗り込むことはなく、残り37分というところでフェリペ・マッサがようやくコースイン、バルテリ・ボッタスに至っては残り27分というところからの走行開始でした。冬のテストで走り込んだためか、「データはもう十分にある!」と言わんばかり。順位シート上ではあまり目立ちませんが、マッサが行った10周程度の中距離走のペースを見ると、ロズベルグと同等かそれ以上の可能性すらあるかもしれません。“不気味”なチームの雰囲気とハイレベルな走行記録に、メルセデスは警戒していることでしょう。

 ここバーレーンは長い直線が4本あり、最高速の速さが大きな武器になります。前回のマレーシアでは、ウイリアムズの最高速度は圧倒的でした。こんなデータも、ウイリアムズの活躍を匂わせます。

 なお、メルセデス製パワーユニット(PU)搭載チームは、フェラーリやルノーのPUユーザーに比べて最高速地点で使うギヤが一段低いようでした。これはメルセデスのPUが他より出力面で勝っていることを示していると思われ、これが直線速度がモノを言うバーレーンでどんなアドバンテージとなるか? という部分にも、ぜひご注目ください。

 初のナイトレース開催となる2014年のバーレーンGP。果たしてどんな結果になるでしょうか?


(F1速報)


レース

3/14(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
3/15(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
3/16(日) 決勝 結果 / レポート


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4位ウイリアムズ・レーシング12
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