【可夢偉の決勝】やられたら、やり返す!
2014年3月31日

「あえて外側のだれもいないところを走りました」
今シーズン初完走を果たした小林可夢偉はそう言って、スタート時のポジション取りを説明した。
「だって、開幕戦があんな結果になったので、今度またぶつかったら何を言われるかわからないですからね」と言う可夢偉は、順位を上げることよりも、完走することを第一目標に1コーナーでの混乱を避け、あえて不利なアウト側を選択した。ところが、その可夢偉を追い出すような動きを見せたのが、ロータスのロマン・グロージャンだった。
「結構、スタートが良かったんですけど、グロージャンが外側に寄ってきて……。あれがなければ、もっと前に行けてた」という可夢偉は、レース中盤にグロージャンが背後に迫った時、ある仕返しをした。DRS(可変リヤウイング)ゾーンで、巧妙なトリックを仕掛けたのである。
セパンのDRSゾーンは2カ所が連続して存在している。1カ所目がバックストレートで、もうひとつがホームストレートだ。1カ所目のバックストレートでスリップストリームに入られた可夢偉は、2カ所目のDRSの検知地点でわざとインを空けてグロージャンを前に出して、2カ所目のDRSゾーンでは自分がDRSを可動させる権利を得て、抜き返したのである。
「スタート直後にやられたから、ちょっとイラっとしていて」
やられたら、やり返す――いかにも可夢偉らしい、レース道である。気温は約30℃、路面温度も50℃以上という過酷なコンディション。しかも、乗っているのはセッティングがほとんど決まっていないケータハムのマシン。完走するだけでも大変な中、可夢偉はしっかりと戦っていたのである。
「だって、去年は耐久レースを走っていましたから。F1はあっという間でしたよ。だいたい、こんな結果でホッとしている場合じゃない。まだまだやるべきことがたくさんある」
もちろん、それはチームに、初ポイントを持ち帰ることだ。
「今日、そのポテンシャルがあることを確認できた」
13位という結果以上に価値のある完走だった。
(尾張正博/F1速報)
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※イタリアGP終了時点
1位 | オスカー・ピアストリ | 324 |
2位 | ランド・ノリス | 293 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 230 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 194 |
5位 | シャルル・ルクレール | 163 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 117 |
7位 | アレクサンダー・アルボン | 70 |
8位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 66 |
9位 | アイザック・ハジャー | 38 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |

※イタリアGP終了時点
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 617 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 280 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 260 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 239 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 86 |
6位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 62 |
7位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 61 |
8位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 55 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 44 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 20 |

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