2014年F1第2戦マレーシアGPの土曜フリー走行は、メルセデスのニコ・ロズベルグがトップタイムをマークした。ケータハムの小林可夢偉は再びトラブルに見舞われ、20番手に終わった。
2日目を迎えたセパン・インターナショナル・サーキットは、上空を灰色の雲が覆ったものの、心配されていた雨は降らず、60分のフリー走行は終始ドライコンディションで行われた。開始時の気温は31度、路面温度は47度を記録している。
全車ハードタイヤを履いた序盤は、セッション開始15分過ぎから上位勢が計測ラップに移っていく。まずここでライバルをリードしたのはメルセデスAMGの2台で、セッション折り返しを前にルイス・ハミルトンが1分40秒552を記録、チームメイトのロズベルグを約コンマ4秒先行する。
1.2秒差の3番手にフェラーリのキミ・ライコネンが続き、タイミングを遅らせて計測ラップを開始したレッドブルのダニエル・リカルドが4番手、セバスチャン・ベッテルも5番手までポジションを上げてくる。
セッションが後半に入ると、残り25分過ぎからフェラーリとメルセデス勢がいち早くタイヤをミディアムコンパウンドにスイッチ。午後の予選を見据えたプラグラムに取り掛かる。
するとメルセデスは、先にタイムを刻んだライコネンのトップタイムを再び1秒以上も上回る1分39秒008をマークし首位の座を奪う。ハミルトンもロズベルグからコンマ2秒差で続き、メルセデスの2台がライバルとのギャップを広げる結果となった。
4番手はチェッカー間際に1分40秒387を記録したベッテルが滑り込み、フォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグを上回った。6番手にリカルド、7番手フェルナンド・アロンソと続き、ウイリアムズの2台を挟んでフォース・インディアのもう一台を駆るセルジオ・ペレスが10番手に入った。
前日のFP2から不調を囲っていたマクラーレンは、この日もケビン・マグヌッセンがエンジントラブルを訴えノータイムに。チームメイトのジェンソン・バトンもリヤのグリップ不足からタイムを計測するに至らず、早々とマシンを降りた。
ケータハムの小林可夢偉はセッション序盤に7周を走ったが、ピットに戻ってからは一向にコースインする気配を見せず。その後、メカニカルトラブルが発覚した可夢偉のマシンはフロアの取り外しての修復作業となり、最後までコース復帰は叶わなかった。可夢偉は3回のフリー走行でわずか12周しか走れていない。