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開幕ダッシュはどこ!? テストを元に勢力図を予想

2014年3月5日

LAT

 計3回の開幕前テストを終え、各チームの勢力図は今どのような状況にあるのだろうか。誰に聞いても「今年は例年以上に分かりにくい」という答えが返ってくるが、各チームの様子をすべてのテストを通して現地で見た印象から独自の評価をしてみたいと思う。

 その評価基準となるのは、「速さ」「信頼性」「雰囲気」の3つ。ベストタイムだけでなく巡航ペースがどの程度のものか、トラブルに見舞われることなく走っているか、そしてなにより仕上がり具合が反映されるチームスタッフの間に漂う雰囲気がどのようなものか。それらを見ていれば、少なくともシーズン序盤にスタートダッシュを決めるチームがどこかは分かるものだ。

●メルセデスAMG(速4.5、信3、雰3)

 まず、最速の呼び声が高いのはメルセデスAMG。最終日にはハミルトンが完璧なアタックを決められなかったと言いながらも1分33秒台のトップタイムを刻んだ。しかし実は最終週になって細かなトラブルが多く出始め、午前中の大半をガレージで過ごすことも多かった。マクラーレンも同様だが、一度走り始めてしまえば問題なく走れるものの、「エンジンがかかるまでは油断ができない」という状況にあるらしい。それもあってか、チームの雰囲気は決して手放しで喜んでいるというような様子ではない。

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●ウイリアムズ(速5、信4.5、雰5)

 要注意の伏兵はウイリアムズだ。一発もレースペースも速さにはライバルたちが目を見張っている。最終日のアタックではメインストレートでマシンが止まってしまったが、どうやらチームでは1分32秒台が出せると踏んでいたようだ。バーレーンテスト全体でもフェリペ・マッサが最速タイムを出しているが、トラブルも驚くほど少なく、チームの雰囲気はすこぶる明るい。開幕戦では間違いなく上位に名を連ねてきそうだ。


●マクラーレン、フォース・インディア(速3.5、信3、雰3)

 レースペースではフォース・インディアも侮れないと見られており、メルセデスユーザーはいずれも順調な仕上がりを見せているが、マクラーレンは速さの点で後れを取っていることを認めている。さらには最終週にやはりトラブルが散発してやや不穏な空気が漂い始めた。開幕戦に投入するというアップグレードパッケージで空力面をどれだけ進歩させ、同時に信頼性も確保できるかが勝負になるが、それが簡単でないことを一番よく分かっているのは彼ら自身なのだろう。

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●フェラーリ(速4、信3、雰3)

 フェラーリも外から見るほど順調な状況とは言えず、パワーユニット制御系の細かなトラブルが最終週になっても出続けていた。そのため車体側のテストは思うように進められず、最終週2日目・3日目に行ったレースシミュレーションでも、主に燃費マネージメントとパワー不足によるペースの遅さが目立った。最終週には新しい空力パーツを投入し最後の2日間でようやくセットアップ作業を進めたとはいえ、決して順調なテストが遅れたとは言えず、メルセデスAMGやウイリアムズに後れを取っていることを認めている。マシン習熟に苦しんだ2年前の開幕前ほどではないが、チームスタッフたちの表情からは昨年ほどの明るさは感じられない。

●ザウバー、マルシャ(速3、信3.5、雰3)

 フェラーリユーザー勢のザウバーは淡々とテストを進めているが、主にパワーユニットの扱いに苦労しているようで、速さの点では目立たない。最終週3日目にはインストレーションチェックで出火して1日を棒に振るというトラブルにも直面した。一方でマルシャは最終週にパフォーマンスを進化させザウバーと同等の速さを見せ始めたが、トップから3秒落ちでしかない。逆に言えば、現在のフェラーリ製パワーユニットの熟成度と限界点がそのあたりにあるのかもしれない。本家フェラーリですらアタックをしてもメルセデスAMGの1秒落ちなのだ。




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