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韓国GP、タイヤの性能差は前戦同様に大きい

2013年10月2日

Sutton

韓国グランプリプレビュー:ヨンアム
P Zeroミディアムとスーパーソフト、韓国での幅広い戦略を提供

2013年9月30日、ミラノ
前レースのシンガポール同様、韓国グランプリにはP Zeroホワイト・ミディアムとP Zeroレッド・スーパーソフトコンパウンドが選択されています。しかし、韓国のサーキットは、シンガポールとは全く異なる特性を持っています。韓国南部、モッポ近郊のヨンアムサーキットは、高速コーナー、低速コーナー、さらにテクニカルなセクションなど、あらゆる要素を包含しています。2010年からグランプリが開催されている全長5.615kmのトラックは、反時計回りとなっており、タイヤにとっては問題ありませんが、ドライバーの首への負担となることがあります。

韓国インターナショナルサーキットは、グランプリ以外ではほとんど使用されていないため、レース週末を通して大幅な路面の改善が見られます。今シーズン4回目の登場となるミディアムとスーパーソフトの組み合わせは、予選でのスピードを最大限に引き出すだけでなく、決勝での高いレベルの耐久性を保証することを狙いとしています。これにより、多くの戦略機会を提供します。

■ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター
ポール・ヘンベリーのコメント:
「今年の組み合わせは、昨シーズンのソフトとスーパーソフトから、2013年型コンパウンドレンジの特性をベストに補完する組み合わせへと変更されました。シンガポールのケース同様、両コンパウンド間のラップあたりの性能差は、非常に大きくなると予測しています。この点は、各チームが興味深い戦略を構築する手助けとなるはずです。韓国のサーキットは、高速コーナーと低速コーナーが混在し、サーキット全体で大きな横方向の負荷がかかる興味深い構成となっています。したがって、ここ韓国でもタイヤマネージメントが重要な要素となるでしょう。特に、フリー走行での作業において、多様な燃料搭載量で各コンパウンドの摩耗とデグラデーションのレベルを評価することが極めて重要です。なぜならこの評価が、適正な戦略の鍵を握ることになりますから。シンガポールでは、正しい戦略による違いを見せつけられました。韓国ではセーフティーカー導入率は高くありませんが、チャンピオンシップが最終局面に入っていますので、各チームは、グランプリの展開に並々ならぬ注意を払って臨んでくるでしょう」


■ピレリ・ブランド・アンバサダー
ジャン・アレジのコメント:
「私自身は韓国でのレース経験はありませんが、ドライバーたちから多くのポジティブな声を聞いています。こうした声は、年々増えています。なぜならば、現代の世代のサーキットが初めて登場した頃は、あまり人気がありませんでしたが、最近では、新しいサーキットが真のドライバーズサーキットであるという、これまでと違ったフィロソフィーがあるように思えるためです。今回のレースの興味深い点は、タイヤ選択が、非常に好レースだったシンガポールと同じであるということです。シンガポールでは、両コンパウンド間のラップタイムに大きな開きがあったため、この点を活用して好戦略を構築することができたドライバーが見られました。また、スーパーソフトタイヤの一貫性も見られました。レンジ中で最も軟らかいタイヤでありながら、大きな性能の劣化無く長いスティントの走行を実現していました。したがって、韓国でも同じような光景が見られると思います」

■サーキットから見たタイヤ:
タイヤから見た韓国のトラックの最も重要な特性は、高速コーナーとヘビーブレーキングエリアです。ブレーキングエリアでの最大の減速Gは、5.2Gに達します。重さに換算すると、フロントタイヤに課せられる縦方向の荷重は、900kgに相当します。

ブレーキングによる縦方向の力のみではなく、タイヤには横方向の力も加えられます。例を挙げると、ターン7から8では、270km/hで方向転換を行います。この時、タイヤにかかる横方向の負荷は、4.4Gに達します。急速な方向転換は、最大限の剛性をタイヤ構造に求めます。この剛性によって、ステアリング精度が保たれ、ドライバーが理想的なラインをキープすることができます。

もうひとつの重要なエリアは、低速コーナーの連続であるターン15から17です。ドライバーがイン側で使用する縁石がタイヤ構造に負荷をかけるため、アウト側のタイヤによるロードホールディングが極めて重要になります。この課題には、特にスーパーソフトによる高いレベルのメカニカルグリップが対応します。

■テクニカルノート:
各チームによる韓国用の空力セットアップは日本用と非常に似ており、ミディアムもしくはハイレベルのダウンフォースセットアップとなります。しかし、トラクションの要求は日本よりも非常に高いため、各チームは、低速コーナーからの出口でパワーを与える異なるエンジンマップを使用します。韓国のトラックでは、右フロントタイヤが最も酷使されます。

韓国では、特にグリップレベルが低いレース週末序盤、グレイニングが課題となる可能性があります。グレイニングは、マシンのスライドが多発することにより発生し、トレッド表面が不規則な波上の摩耗状態となり、タイヤ性能に影響を与えます。

昨年は、大半のドライバーが2ストップ戦略を採り、わずか3名が1ストップもしくは3ストップ戦略にトライしました。予選のトップ10全員がスーパーソフトでスタートし、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが2番グリッドからスタートして優勝しました。ソフトタイヤでスタートした最上位のドライバーは、トロ・ロッソのジャン・エリック・ベルニュで、16番グリッドからスタートし、8位でフィニッシュしました。


(ピレリ ジャパン株式会社 プレスリリース)




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