2013年F1モナコGPの日曜決勝で、フェラーリのフェルナンド・アロンソは7位を獲得、フェリペ・マッサはリタイアを喫した。
■スクーデリア・フェラーリ
フェルナンド・アロンソ 決勝=7位
通常の日曜と違って、残念ながら今日の僕らは速さを発揮することができなかった。昨日(予選で)競争力がなかったことについては悲観的に考えていなかった。これまでは決勝で状態が改善したからだ。でも今日はそうではなかった。バーレーンでもそうだったように、トラクションがよくなかったからかもしれない。
一番大きな問題はペースが悪かったことだが、それ以外にもさまざまな問題があった。チームから、フロントウイングにビニール袋が引っかかっていると言われた。それが10周にわたって続き、フロントのパフォーマンスが奪われた。また、セルジオ(・ペレス)のフロントウイングの破片がフロアの下に引っかかり、パフォーマンスが低下した。
でも赤旗が出るまでの最初の30周は特に問題を抱えてはいなかった。ただ遅すぎたんだ。
今週末はずっと苦労していた。予選の影響で僕は今日の決勝を失うものがないドライバーたちの中で走ることになった。
ランキングで下位のドライバーとポジション争いするときにはリスクがある。2008年や2009年の僕もそうだった。当時の僕は失うものはなかったから、おかしなところでオーバーテイクをしていた。それが時にはうまくいくことがある。
でも僕らはタイトル争いをしている。だから誰かがオーバーテイクをしかけてくるかどうかミラーでよく見ているんだ。
だがなぜ僕らがそういう状況になったかというと、今日も予選でも速さがなかったからだ。上位からスタートすればトップのドライバーたちとバトルをするが、7位や8位からスタートすると、失うものがないドライバーたちと戦うことになるんだ。
もしシケインをカットしていなかったら、ペレスとの接触を避けることはできなかっただろうし、それはロウズでのスーティルも同じことだ。
ペレスのしたことについてはあまり言うことはない。彼のアプローチは2008年や2009年の僕自身を思い起こさせる。タイトル争いをしていないと、大きなリスクを冒せる。
でも僕は完走し、できるだけ多くのポイントを持ち帰ることが重要だった。そういうアプローチをとったことで、キミ(・ライコネン)とのポイント差は少し縮まった。ベッテルとの差は広がりはしたけれど、いずれこのギャップを縮めるチャンスも訪れることは分かっている。
今日の結果によって次のカナダが心配かというと、そんなことはない。モナコは特殊な場所だと考えるべきだからだ。セッティングも戦略も他とは異なり、オーバーテイクがほぼ不可能な場所だ。
僕らには改善するためにやるべきことが多いことは分かっているが、今後に向けて自信を持っている。