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シンガポール開幕、ザウバーは慌ただしいスタート

2012年9月21日

LAT

 2012年F1第14戦シンガポールGPが現地時間21日にマリーナベイ・ストリート・サーキットで幕を明け、1回目のフリー走行はレッドブルのセバスチャン・ベッテルがトップタイムをマークした。ザウバーの小林可夢偉は13番手につけた。

 F1初のナイトレースとして2009年から始まったシンガポールGPは、夕闇の市街地に浮かび上がるマリーナベイのストリートコースが舞台。初日、金曜最初のフリー走行は開始数時間前の雷雨によりハーフウエットでのスタートとなったが、終盤にはほぼドライコンディションへと回復した。

 今回、タイヤサプライヤーのピレリが持ち込んだのは最も柔らかいソフトとスーパーソフトの2種類。HRTは、前戦イタリアに続きこのFP1に中国人ドライバーのマ・キンファを起用している。

 セッションは、各車とも浅溝のインターミディエイトで序盤の走行をスタートするが、路面が乾き始めた30分過ぎからはマクラーレンのルイス・ハミルトンを皮切りに各車ソフトタイヤにスイッチし、トータル25周前後を重ねた。

 そのなか、序盤は順調な走り出しを見せていたザウバー2台がセッション途中に相次いで不調を訴える。可夢偉のマシンは残り30分を切ったところでガレージに入ると、メカニックがリヤの足回りを確認。スプリングの交換を行った可夢偉はその後、ユーズドのソフトタイヤで再びコースに戻り23周を走りきった。
 一方、チームメイトのセルジオ・ペレスは右フロントのブレーキダクトのチェックを受けていたほか、セッション終了間際にはスタビリティの悪さを訴えるなど、チームは非常に慌ただしいスタートとなった。

 FP1のトップタイムはレッドブルのベッテルが奪い、2、3番手には終盤戦好調のマクラーレン2台がつけた。選手権リーダーのフェルナンド・アロンソは4番手、今回アップグレードパーツを投入しているメルセデスはミハエル・シューマッハーが14番手となっている。




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