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名門ウイリアムズ復活! マルドナドが初優勝

2012年5月13日

LAT

 2012年F1第5戦スペインGPは現地時間13日(日)にバルセロナ近郊のカタルニア・サーキットで66周の決勝レースが行われ、ウイリアムズのパストール・マルドナドがポール・トゥ・ウインでベネズエラ人のF1初優勝を達成、ウイリアムズチームも2004年ブラジルGP(ファン・パブロ・モントーヤ)以来の勝利となった。ザウバーの小林可夢偉は堂々の5位入賞を果たした。

 予選トップタイムのルイス・ハミルトンが燃料の問題でリザルトから除外されるという波乱の展開となった欧州ラウンド開幕戦のスペインGP。ポールポジションには2年目のベネズエラ人ドライバー、パストール・マルドナドがつき、フロントロウ2番グリッドにはスペインの英雄フェルナンド・アロンソが並んだ。ザウバーの可夢偉は9番手から、失意のハミルトンは最後尾からのスタートとなった。

 レースはスタンドの大歓声とともにスタートダッシュを決めたアロンソがホールショットを奪い、ウイリアムズを従え序盤をリード。3、4番手にはキミ・ライコネンが先行するかたちでロータス勢が続く。その後もレースは2番手のマルドナドが先行するアロンソに食い下がる格好で2台がマッチレースを展開。3番手につけるライコネンは戦前の予想に反しレースペースが伸びず、徐々に遅れだしていった。

 トップ争いは2回目のピットストップで、先にアンダーカットを試みたウイリアムズに対し、数周の遅れで反応したフェラーリのポジションが逆転。先頭に立ったマルドナドは一時7秒ものリードをアロンソに対して築く。しかし、終盤3回目のピットストップを前にタイヤの摩耗からウイリアムズのペースが落ち始め、アロンソが4秒前後まで迫る。

 その後、残り20周からはテール・トゥ・ノーズありの激しい優勝争いが繰り広げらたが、マルドナドが最後までポジションを死守し、ウイリアムズに8年ぶりの勝利をもたらした。2位アロンソ、ライコネン、グロージャンのロータス勢が3位と4位には入った。

 ザウバーの可夢偉は、66周を通して力強いレースを披露。コース上でジェンソン・バトン、ニコ・ロズベルグを華麗にオーバーテイクし、自己ベストタイとなる5位でフィニッシュした。チームメイトのセルジオ・ペレス、序盤にブルーノ・セナと接触したミハエル・シューマッハーはリタイアに終わり、ドライブスルーペナルティを受けたセバスチャン・ベッテルも6位、最後尾スタートのハミルトンは8位でレースを終えている。




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