ロス・ブラウンは、元ホンダF1チームの今季参戦について“楽観的”に考えていると主張している。チームは契約の最終段階にあり、来週にも合同テストに登場するとの報道もある。
本田技研工業の福井威夫社長は先日、さまざまなオファーがきているが真剣な買い手はまだ見つかっておらず、売却手続きは難しい状況にある、とコメントした。最近浮上したリチャード・ブランソンとヴァージン・グループのウワサも、結局はブランソンによるパブリシティーに過ぎなかったと見られている。
しかし一方で、ホンダ上層部の別の人物は、チーム存続は“不可能ではない”と発言している。
ブラウンは、単独でマネジメント・バイアウトを目指しているようだ。ドイツのアウト・モーター・ウント・シュポルト誌は、ブラウンはニック・フライではなくプロドライブ代表デイビッド・リチャーズと組むのではと報じている。さらに、2009年型マシンはすでにメルセデス・ベンツエンジン用にモディファイされており、最初の支払いも済んでいると、同誌は伝えている。
「楽観視するに十分な理由がある」とブラウンは語っている。
「今はグリーンライトが灯るのを待っているだけだ。その後、シーズン前の最後のテストセッションに向かうことができる」
BBCによれば、ホンダは来週、おそらくはシルバーストンでシェイクダウンを行った後に、スペインで行われる合同テストに参加する予定でいるという。あるチーム関係者によると、現在は“チーム購入は最終段階だ。契約に合意し、サインを済ませる。弁護士と共にね”と説明している。
その人物は、ブラウンは従業員に対して「すべて前向きな状態だ。すべてが前進している」と言い、「我々はメルボルンに行くつもりで進めている」とも語ったという。
その情報筋はこう発言している。
「エンジン契約なしにテストに行くことはあり得ない。我々がヘレスに行くとすれば、すなわち契約を結んだということだ」