レッドブル・レーシングのチーム代表、クリスチャン・ホーナーは、同チームがセバスチャン・ベッテルに期待しているのは、彼がF1でのフルシーズン初年度にスクーデリア・トロロッソで見せたのと同様の活躍であると語り、RBRの初優勝への期待をほのめかした。
今年のイタリアGPで勝利を挙げ、F1最年少ウイナーとなったベッテルは、来年はAチームのレッドブル・レーシングに移籍する。
2009年の彼に何を期待するかと聞かれたホーナーは、クラッシュネット・ラジオに対し、次のように答えた。
「まさに彼が今年やったことだよ。彼は優勝経験を持ったドライバーであり、とても貴重な財産だ。彼は期待の星だ」
「当然、我々は全力でプッシュする。毎グランプリ、そうするつもりだ。チーム全員がメルボルンに向けて最もコンペティティブなマシンに仕上げるべく集中して作業を行っている。我々にはそれを成し遂げる力があるはずだ」
チームメイトのマーク・ウエーバーがケガをしたため、新車の開発作業はベッテルの双肩にかかっている。ホーナーは、ベッテルならこの大仕事を立派にやってのけるだろうと確信している。
「セバスチャンは、来年に向けた初期開発テストの推進力となるだろう。彼にはそれをやれるだけの力が十分ある。チームにはすっかり溶け込んでおり、彼と働くのを我々は皆楽しんでいる」
「もちろん、今は1年でも一番忙しい時期だ。新車の製造は順調に進んでいる。また、レギュレーションには大きな変更が加えられ、それによって大きなチャレンジが課される。しかし準備は非常にうまく進んでいる。ミルトン・キーンズのスタッフたちは、2008年に自分たちが作ったマシンがトロロッソによって1勝を挙げたことに安堵しているはずだ。自信も興奮も高まっており、我々は2009年を楽しみにしている」
「メルボルンで各チームの位置関係がどうなるのか、非常に興味深い。序盤の数戦では多くのチームにチャンスがあるだろう。いい形でシーズンをスタートしたいものだ。我々にはすべての要素が揃っているのだから。スタッフは皆、非常に優れており、我々は強力だ。それでも、メルボルンまでは、自分たちのポジションを正確に知ることはできない。そしてメルボルンを迎えた後でも、2009年の間に状況はころころ変わるだろう。レギュレーションが新しくなり、非常に面白いシーズンになるはずだ」