9日、スペイン・ヘレスでF1合同テストがスタートし、6チーム9人のドライバーが走行を行った。午前中のコースは湿った状態、午後には激しい雨が降る中、スクーデリア・トロロッソで走行したセバスチャン・ブエミがトップタイムをマークした。
トロロッソからは、来季ドライバーの最有力候補といわれるブエミと、2008年のレースドライバーであるセバスチャン・ブルデーが参加、バルセロナ同様、来季レギュレーションに合わせた空力セッティングを施し、ブリヂストンのソフトのスリックタイヤを装着したマシンで走行、セッティング作業を行い、ブエミはさらに空力オプションの評価にもあたった。
ふたりは午後には今年のレインタイヤと2010年の開発タイヤの比較にも取り組んでいる。ブエミは1分18秒742でこの日のトップ、ブルデーは2番手に続いた。
今回ブエミは3日間全日程参加、ブルデーは水曜午前中に走った後、佐藤琢磨と交代、琢磨は水曜午後と木曜に走行を行う。
3、4番手にはマクラーレンのゲイリー・パフェットとペドロ・デ・ラ・ロサが続いた。パフェットはKERSの評価、デ・ラ・ロサはセッティングをそれぞれ中心に担当している。
5番手はフェラーリのキミ・ライコネン。ライコネンはセッティング、ロングランでのエンジンテスト、スリックタイヤのテストに取り組んだ。
BMWザウバーからはニック・ハイドフェルドとクリスチャン・クリエンが参加、暫定型F1.08Bで走行、それぞれ6番手と9番手に位置した。KERSを搭載したクリエンのマシンにはメカニカルトラブルが発生、エンジン交換を行ったため、わずか15周の走行にとどまり、最下位となった。
ウイリアムズの中嶋一貴はセッティング、スリックタイヤの開発作業を行い、7番手。8番手にはルノーのネルソン・ピケが続いた。ピケは午前中のドライの時間帯を利用して2009年のセッティングを施したマシンでスリックタイヤの評価を行うとともに、3戦連続使用ルールに備えてエンジンの耐久テストにも取り組んでいる。
Jerez F1 test
day one: 9 December.
1位
Sebastien Buemi
Toro Rosso-Ferrari
1'18.742
91Laps
2位
Sebastien Bourdais
Toro Rosso-Ferrari
1'19.288
77Laps
3位
Gary Paffett
McLaren-Mercedes
1'20.134
26Laps
4位
Pedro de la Rosa
McLaren-Mercedes
1'20.164
21Laps
5位
Kimi Raikkonen
Ferrari-Ferrari
1'20.261
48Laps
6位
Nick Heidfeld
BMW Sauber
1'20.678
49Laps
7位
Kazuki Nakajima
Williams-Toyota
1'21.338
57Laps
8位
Nelsinho Piquet
Renault-Renault
1'21.547
124Laps
9位
Christian Klien
BMW Sauber
1'22.098
15Laps
Track / weather conditions: Damp in the morning with a heavy rain shower hitting the circuit in the middle of the afternoon. Maximum track temperature 15℃/Maximum ambient temperature 16℃
All times unofficial - courtesy of McLaren-Mercedes