レッドブルは、ゲルハルト・ベルガーが所有するスクーデリア・トロロッソの株式の50パーセントを買い戻し、同チームを100パーセント所有することを発表した。

　2006年、レッドブルは、ミナルディチームを買収してトロロッソを立ち上がる際、ベルガーにチームの株式50パーセントを売却し、パートナーシップを結んだ。ディートリッヒ・マテシッツとベルガーが共同オーナーを務める形でトロロッソを運営、レッドブルは経済的、技術的支援を提供してきた。

「初期段階では、ひとつのパートナーによるジョイントプロジェクトにより100パーセントの資金調達をするということこそが道理にかなうと、私は考えた」とベルガーは今回の発表に関する声明の中でコメントしている。
「その段階は終わった。そのため、レッドブルが再び株式を買い戻したのだ」

　トロロッソは今年は大きく成長、セバスチャン・ベッテルがチームにとっても自身にとっても初となる勝利を獲得、レッドブル・レーシングを上まわるコンストラクターズランキング6位でシーズンを終えた。

「ゲルハルトが大きく貢献してくれたことに非常に感謝している」とマテシッツは言う。
「我々は共にトロロッソというチームを作り上げてきた。2008年以降は、チームはコンスタントに予選トップ10に入り、入賞するようになるだろう」

　トロロッソの2009年のドライバーはまだ決定しておらず、先週のバルセロナテストに参加したセバスチャン・ブルデー、セバスチャン・ブエミ、佐藤琢磨の他に、ルーベンス・バリチェロ、ブルーノ・セナも候補として考えられている。