セバスチャン・ブルデーは、スクーデリア・トロロッソの来季ドライバー候補は、先週のバルセロナテストで走った3人だけではなく、5人いると語った。
ブルデー、セバスチャン・ブエミ、佐藤琢磨がバロセロナでのF1合同テストで、トロロッソのマシンを走らせた。3人の中で最速タイムをマークしたブルデーだが、2009年のトロロッソのシートを確保できる保証はないと語っている。
「チームの一員となる資格があることを示す必要がある。十分速さがあり、このチームのドライバーになるのにふさわしいことを、僕は再度証明しなければならない」とブルデーは、F1公式ウェブサイトにおいて語っている。
「でもそれでもまだ十分じゃないんだ」
「チームをしっかり運営していくだけの資金を確保できない限りは、(誰を欲しいのか)彼らは明らかにできないだろう。マシンを走らせることができなければ、才能あるドライバーを持っているかどうかなど問題ではないからだ」
「バルセロナには3人のドライバーが来ていたけれど、ルーベンス(・バリチェロ)もリストに入っているし、ブルーノ(・セナ)もホンダに選ばれなければ候補のひとりになる。だから、才能があって今お金を持っているドライバーなら、誰でも候補者になりうるんだ」
ブルデーに才能があることは疑いようがないが、金銭面では苦しい立場に立たされている。琢磨とブエミは資金を持ち込むことができると見られているからだ。ブルデーはF1残留を望んでいるが、トロロッソの決断待ちをさせられている間に、他のチームからのオファーを逃す可能性もある。マネージャーのニコラス・トッドもその点は気にしているが、ブルデーの将来については心配していないという。
「いやな時期だよ」とトッドはF1SAに語っている。
「11月になっても来年の予定が分からないというのは、もちろん、とても嫌な気分だ」
「だから、彼がF1に残れるのかどうか、できるだけ(状況を)はっきりさせることを目指している。今のところ、F1に気持ちを集中させているが、その後は、また考える」
「とはいえ、心配はしていない。何が起ころうと、セバスチャンは今後も最高レベルのモータースポーツにおいて活躍できる。それがF1なのかどうかは別問題だ」