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鈴木亜久里代表会見全内容(2)「一緒に頑張ろうって気持ちを感じたときが一番嬉しかった」

2008年5月6日

 6日、都内で記者会見したスーパーアグリF1チームの鈴木亜久里代表の会見内容は以下の通りだ。亜久里代表のコメントに続き、集まった記者からの質疑応答が行われた。

Q:最終的なバイグルとの交渉は、基本合意というリリースも出ていたが、結局成立しなかったというこということか。

A:マグマとエクスクルーシブで話を進めているということで、この2ヶ月半、他のインベスターとの話を全部打ち切った後だったんですけど、そのブランクが大きすぎて、基本合意はしたんですけど条件面の詰めとか、いろいろな部分での詰めとかが間に合わなかったというのが大きいですね。

Q:その件に関して、ニック・フライからは会社の規模など疑問が呈されていたが。

A:僕が理解できないのは、ニック・フライが、僕たちがコメントすることに対して、なんでホンダレーシングF1チームのCEOが……いや、それがホンダとしてコメントするのであればアクセプトするんですけど、彼はホンダレーシングF1チームのCEOであって、ホンダのCEOでもないのに、そんな彼のコメントに関して僕はいちいち反論する気はないし、例えばフェラーリのCEOが僕に対して何か言うのと同じ感覚でいるのでちょっと僕には理解できない。ホンダが何か、僕に対してどうしろ、ああしろと言うのであれば従うし、もちろん僕の最大のパートナーはホンダだと思っているので、それなら納得するんですけど、ニック・フライに関しては彼が何を言っているのか興味もないし、ちょっとよく分からないです。

Q:お聞きしたかったのは、ホンダの本社、取締役会の承認を得る必要があったということだったが。

A:そこに関しては、僕はホンダともいろいろ話をしてたんだけど、その辺のポイントだけが大きくクローズアップされて、ホンダが認めたら今回の話は進むんだとか、そういうことだけじゃなく、1レース1レースの時間だとか、チームとしての資金集めの問題が大きな問題であって、記事の中では、ホンダのディシジョンだけが大きく取り上げられているんだけど、そこは記事だけがひとり歩きしているんじゃないかな。もちろん、自分のところに資金があり、いろいろな部分で応えていけるんであれば、今後バイグルとの話がまとまっていくようになったかもしれないし、別のパートナーと話もできたかもしれないけど、1週間というあまりに短い時間の中で、会社の買収とか株式の取得であるということが、時間的な部分の戦いで、本日こういう決断になったというわけです。

Q:亜久里代表自身が“決断した”のはいつか。

A:大きなポイントは、マグマとの話が終わったという時点で『もう時間的に無理だな』というのは自分としては結構ありました。本当に信頼していたし、昼も夜も契約のことだとか、会社の手続きだとか、今後どういうプランで進めていくかとかずっと続けてきました。最後の最後になんでこうなっちゃうの?というのが本当信じられなかったです。


Q:“出場権”は今後どうなるのか

A:出場権は出場し続けることによって権利が発生するので、持ってるからどうのこうの、ということじゃないと思うんですけどね。F1は今、コンコルド条約の中で進んでいる訳じゃないし、FIAの管轄でレースが行われているんで、トルコGPを欠場しても、3レースまではレースに復帰できるらしいんで。でももう戻らないですけど(笑)。今のF1の世界で、プライベーターが今後続けていけるとか、他の自動車メーカーが出てきたり、今の状況でいちからクルマを作るのはかなり難しいんじゃないかな。

Q:スタッフやファクトリーはどうするのか。

A:ドライバーとはこれから、琢磨に関してもアンソニーに関してもホンダと話して、これからどうするのか話を詰めてかなきゃいけないし、F1やらないとなると工場閉める手続きとかもこれからしていかなきゃいけないと思ってます。

Q:イスタンブールのサーキットに入れなかったという報道があるが、これについて亜久里代表はどう把握しているか。

A:自分としてはよく分かりません。バーニー(エクレストン)とも話はしたけど、彼自身はトラックがパドックに入ることはNOだとは言っていない。あ、それと、トラックがイスタンブールに入れなかったことについて、ニック・フライが何を言ったのか分からないからそれは可能性はあるかもしれないけど、それ自体がホンダのディシジョンではないことは間違いない。それは何でかというと、スペインGPの際にホンダの大島(裕志広報・モータースポーツ担当執行役員)さんとかと話をして、トラックがイスタンブールに行くことはOKだし、それも直に大島さんと、トラックが入れなくなった時に、「これはホンダの指示ですか」と確認したら「僕はそんなことは知らないし、そんな事は言っていない。だからそれは違うよ」と言われた。僕からしたら、ホンダのモータースポーツの責任者である大島さんのコメントが絶対なので、ホンダの決定ではない、と認識しています。

Q:この2年半で亜久里代表の中で、いちばん嬉しかった瞬間は何か。

A:結構おもしろくて、最初にバーレーンにクルマが着いたときやスタートしたとき、どう思いましたか、とかあったんですけど、それよりもバーレーンに着いた時に自分のクルマがあまりに遅いことにビックリして、こりゃ大変だってのがバーレーンの第一印象で、それでテストもしていないクルマで完走してくれたのも嬉しいし、いろんなことでレースの中だけの感動もそうですけど、初めてポイントとったスペインもそうだし、カナダもそうだけど、琢磨とかスタッフとか、全信頼を僕に向けてくれて、ちっちゃいチームだけど一緒に頑張ろうって気持ちを感じたときが一番嬉しかったですね。

Q:負債を今後どうしていくのか。国内などARTAプロジェクトへの影響は。

A:スーパーアグリF1リミテッドというイギリス法人の会社で、国内の会社と資本の関係もまったくないので、国内の活動とF1の活動はまったくセパレートしていただいて構いません。今後イギリスのF1の会社をどう閉めていくのかは、今日発表して、これから決めていきたいと思います。


レース

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