バルセロナ合同テスト3日目は、ヤルノ・トゥルーリがティモから引き継いでテストを行った。カタルニア・サーキットの天候は、朝は灰色の曇り空だったが、午後には雲の間から太陽が顔を出した。しかしながら、気温は涼しいままだった。
明日は雨が予測されている。そのためトヨタは、できるだけドライコンディションのコースでテストするためにプログラムを修正した。
彼は、来週のスペイングランプリのためのセットアップとあわせて “TF108”の新しい空力パーツの作業に一日の大半を費やした。また、ランチの前にギアボックスコントロールの問題で中断はあったものの、ダンパーとサスペンションの作業も実施した。
明日のテスト最終日もヤルノがテストを担当する予定だ。
ヤルノ・トゥルーリ
「今朝、我々のテストは快調に始まって、非常にいいラップタイムを何度か刻むことができた。ところが残念なことに、午前の終わりに問題が起きてしばらく中断しなければならなくなってしまい、そのおかげで思っていたよりも困難な一日になってしまった。我々がランチを終えて作業に戻ると非常に風が強くなっていて、コースが埃だらけになっていた。そのためにデータを正しく比較するのが困難だった。けれども、我々の車のセットアップは良いものに仕上がってきているから、あまり気にはしていない。来週レースでここに戻ってくる時までには、コースの状態は完全に異なっているだろうしね」
ゲルト・プファイファー
テスト・チーム・マネージャー
「今日は、この3日間のテストの中ではかなり大変な日だった。明日のサーキットの天候は雨が予想されているから、我々は、予定していた全てのプログラムを実施しようと思っていた。しかしながら、ランチタイムの前にギアボックスコントロールの問題が発生して時間を少しロスしてしまった。そして、午後に新しいタイヤで走行しているときに数回赤信号を出してしまった。それでも、我々は可能な限りの作業を行った。今日は非常に強い風が吹いていたが、コースコンディションは来週のグランプリまでには変化しているはずなので、ヤルノはグランプリのために異なるセットアップの評価を行った。また、彼は空力性能の作業とあわせてダンパーおよびサスペンションの作業をしたので、いくつかの役立つデータを集めることができた」