フェルナンド・アロンソは、今週末に開催されるマレーシアGPでは自分の能力のすべてを出して、すでに2勝を上げているセパンに新たな記録を加えると語り、ライバルたちを牽制した。
スペイン出身のアロンソは、上位チームであるマクラーレンやルノーに立ち向かっていくことは難しいだろうと認めつつも、F1開催カレンダーにおいて最も楽しみにしているサーキットのひとつで、メルボルンでの4位入賞という結果を足がかりに、さらに前進していきたいと語った。
「セパンは本当に好きなサーキットだ」と彼は述べた。
「2003年にルノーで初めてのポールポジションを獲った場所だし、2度レースに勝っている。楽しいサーキットだから、いつも少し攻め気味になるんだ。今年もうまくやれるだろうし、レースを本当に楽しみにしている」
「僕たちはすでに先週オーストラリアですごい気温を経験しているけれど、暑さに関して特に問題はなかった。肉体的な負荷に関しては、冬の間、たくさんトレーニングしてきたし、体調は万全だ。問題はないはずだよ」
表彰台こそBMWザウバーとウイリアムズのものになったが、オーストラリアでの結果はルノーチームにとって良いものであり、今後のラウンドに向けてチームがさらに進歩するために良いベースを与えてくれたと、2度の世界チャンピオン、アロンソは語った。
「この結果はチームにとってとても重要なものであり、厳しい作業を続けるための自信とさらなるモチベーションを与えてくれる」と、彼は主張した。
「僕たちは普通ではない状況を最大限に生かしたのだということは分かっている。だがそれには、そうできるようなポジションにいる必要があった」
「でも、まだ最初のレースだから他のチームのペースについていくために進歩しないといけない。まだやるべきことがあるけれど、メルボルンでの結果は僕たちがそこに到達できるという確信を与えてくれたよ」
メルボルンでの結果を再現するためにチームが改善しなければならない点として、アロンソは予選でのパフォーマンスを挙げた。
「シングルラップでのパフォーマンスレベルは必ず改善しなければならないと思う。そうすれば、レースがもっと楽になるようなグリッドを得られると思うよ」と、彼は語った。
「それから、パフォーマンスに一貫性があることも重要だね。そうすればポジションを失わずに、順位を上げていくことができる。金曜日のフリー走行ではこのことを心に留めておかなくてはいけないと思っている」