ルイス・ハミルトンは、ドライバーズタイトルの行方はまだまだ流動的で“何でも起こり得る”状況だと、警告している。
ハミルトンは先の日本GPで優勝し、今週末にはその再現を期して中国に向かうが、この勝利に加え、フェルナンド・アロンソのクラッシュもあったおかげで、アロンソに対し総合得点で12ポイント差をつけている。シリーズはあと2戦を残すのみ、獲得可能な最高得点は20ポイントであるため、中国GPでは少なくとも5位以内に入り、アロンソの前でフィニッシュさえできれば、最高峰F1のデビューイヤーに栄冠を手にできることになる。
しかし週末を前にハミルトン当人は、これからも1戦1戦頑張るだけで、あまり先のことを考えないように努めていると語る。
「僕とフェルナンドの差はわずか12ポイントという本当に厳しいタイトル争いの中で残るレースに立ち向かわなければならない。まだまだ何でも起こり得る状況だが、僕としては自信があり決意も固く、残りのレースもエキサイティングなものになればと願っている」
「チャンピオンシップに関してはここ2、3日の間ずっと聞かれてきたが、僕は努めてそのことを頭の隅に押しやっている。今考えるのは次の2戦のことだけで、チームと共に中国とブラジルで僕にできる最善のことをしていく」
中国とブラジルはいずれも彼にとって未経験のサーキットになるのだが、特にそれが悩みの種になることはないようで、大したことではないのだと話す。
「このシーズン最後の2レースは、今までに一度も行ったことがないコースで行われる。だが、だからといってそれが問題にはならない」
「今季これまでにそういうことはもう4回もあったんだ。メルボルン、モントリオール、インディ、そして富士だが、そのすべてで僕は表彰台に上がってきた」と自信の根拠を語る彼。
「上海サーキットは、僕の理解では、インテルラゴスに比べとても広々としているので、残る2戦は完全にタイプの異なるレースに多分なるのだと思う」
「何もかもがきつい状態で、何が起きるか予想することはできないが、中国でのレースはいつも盛り上がるようだし、この挑戦に臨む準備は上々だと感じている」