◆山本左近(スパイカー)
Q:左近、君のこのコースの印象はどうかな? もちろんここでレースをしたこともあるだろうし?
SY:うん、去年同様に日本GPのために戻ってこられて本当にうれしいよ。ほとんどのドライバーにとってこのコースは初めてだろうけど、僕はSUPER GTで走ったことがあるから、この新コースについてはよく知っているんだ。その点では多少はアドバンテージかな。
Q:つまり、特に何かを準備する必要がなかったんだ。ここでドライブした一番速いクルマは何だった?
SY:フォーミュラ・ニッポンだね。
Q:同僚のエイドリアン(・スーティル)と共に、君たちは恐らくこのコースでは最も経験のあるコンビだと思うんだけど、これは大きいと思う?
SY:エンジニアにとっては大きな意味があると思う。僕らドライバーは彼らにコースの特徴や、特定のコーナーについてのデータを事前に与えることができるからね。ただ、ドライバーにとってはどうかな。ここで戦っているのはみんなF1ドライバーだし、新しいコースをまったく苦にしないものばかりだ。だから、僕が大きなアドバンテージを持っているとは思わないよ。
Q:Bスペックマシンがベルギーではいいパフォーマンスを見せたね。レース後のチームの感触はどうだった?
SY:スパではBスペックが本当によく走ったから、チームのモチベーションはすごくいいよ。それに、富士用の開発パーツもあるし、明日からのドライブが本当に楽しみだよ。
◆佐藤琢磨(スーパーアグリF1)
Q:このコースの印象はどうかな?
TS:実際、僕もこのコースでレースをしたことがあるよ。そのときは自転車でだったけどね。もちろんスピードが全然違ったよ! 富士は僕の家からすごく近くて、東京から1時間くらいで着く距離だからすごく親近感があるし、リラックスもできる。ここでクルマでレースをしたことはないけど、今朝コース上を歩いたんだ。ここに来る前には特にこれといった準備はしていなくて、左近がレースをしていたフォーミュラ・ニッポンで簡単なコース図とコース距離を見ただけで、新コースをよく見てはいなかったんだけど、素晴らしい改修にすごく感銘を受けたよ。本当にこんな素晴らしく改修されたコースを見れたのは良かったし、追い抜きできるチャンスもありそう。すごくエキサイティングなレースになるだろうね。明日からドライブするのが楽しみだよ。
Q:ウエットレースになったらどう思う?
TS:たぶんそうなるだろうし、どのような状況になるかいろいろと話し合うことになるだろうね。ただ、今朝は夏のような強い日差しと湿気があったし、午後も天候は変わらなかった。もちろんいつ雨が来てもおかしくないんだろうから、油断はならないね。でも、実際は「何でも来い!」という心境だね。より不安定で変化しそうな天候は僕らに大きなチャンスをもたらしてくれるだろうし、逆にリスクをもたらす可能性だってある。僕らのチームは常にチャレンジングで、いつでも攻めの姿勢だから、こういう先の読みづらい状況は理想的だよ。