トルコGPは不本意な結果に終わったルイス・ハミルトンだが、今季第13戦のモンツァに臨むにあたり、チャンピオンシップでのリードをいくらかでも取り戻そうと決意している。
モンツァはハミルトンにとって、いい思い出がたくさんよみがえってくる場所だ。去年はここで、GP2シリーズの王座を獲得し、そこから彼の人生を変える1年が始まったのだ。
1年を経て、ハミルトンはマクラーレンのチームメイト、フェルナンド・アロンソに、5戦を残した段階で5ポイントのリードを保っている。今季のヨーロッパラウンドもこのイタリアGPを入れてあと2戦、彼はこの差をここでぜひとも広げたいと願っている。
マクラーレンは先週のテストで速さを見せたが、ハミルトンは、カレンダー中最速のコースであるモンツァを、特に征服しやすいサーキットと思っているわけではない。しかし、ハミルトンの望みは高い。
「モンツァはとても歴史的なサーキットだから、どんなドライバーにとっても、かなり特別な場所だ。素晴らしいコースで、長い長いストレートと、素晴らしい高速コーナーがいくつかある。去年のGP2で、あそこで初めてレースをしたけれど、とても記憶に残る週末になった。僕はあそこでチャンピオンを勝ち取ったからね。今年も、同じようにいいレースをして、将来に向けて素晴らしい思い出を作れればと思う」
「ここは、いいセットアップをするのが簡単なコースではないと記憶している。だから今回のテストはとても役に立った。マシンにとても厳しいし、速いラップタイムを出すには、縁石を使う必要がある。そういうわけで、マシンが縁石をうまく乗り越えられるようにして、縁石をもっと利用し、ダメージを避けるために、より柔らかいサスペンション・パッケージを用意しているんだ」
「ものすごくダウンフォースの低い状態で、マシンを減速させるのは簡単ではないし、ブレーキング時のバランスが鍵になる。これも、僕らがテストで取り組んだ領域だよ」