今週末に控えるもうひとつのタフなグランプリに向け、準備を進めるウイリアムズのニコ・ロズベルグは、イスタンブールでどんな試練が待ち受けているにせよ、それも3週間前のハンガリーでのレースと比べれば楽なものだろうと語っている。
F1がイスタンブールパークを訪れるのは、今年でまだ3回目でしかない。しかし、ヘルマン・ティルケがデザインし、F1開催を前提として建設されたこのサーキットは、あっという間にカレンダーの中でも最も人気の高い開催地のひとつになった。このテクニカルサーキットは、毎年かなりの暑さに見舞われることと併せて、ドライバーとマシンにとって厳しい試練となる。
「イスタンブールは素晴らしいコースだよ。再びあそこでドライブするのを楽しみにしている」とロズベルグは語った。
「この3週間の休みの間に、いくらかパフォーマンスを高めることができていればいいんだけどね。そうすれば、また他のチームに差を広げられることもないだろうし、ここ何レースかで示していた好調も維持できるだろう」
「このレースもかなり暑くなりそうだ。タフなレースになると思うけど、それでもハンガリーよりは楽なはずだよ。昨年のトルコでのレースにはいい思い出がある。一時は5位を走っていたんだ。今年の僕の目標は、まずいいレースをすること。そしてチームのために少しでも多くのポイントを稼ぐことだ」
合計234ポイントをかけて争われる残りの6レースでは、接近したタイトル争いばかりでなく、ロズベルグの属するウイリアムズを含めた中団グループにおける順位争いのバトルも再開される。
「イスタンブール・サーキットのレイアウトは素晴らしい。そしてドライバーにとってはチャレンジングなコースだ」と、テクニカルディレクターのサム・マイケルは言う。
「毎周2カ所ほどオーバーテイクのチャンスもあり、面白いレースが見られるように設計されている」
「ハンガリーでのレースを終えてから3週間の休暇の間、私たちは2007年シーズン終盤に向けてFW29のパフォーマンスをさらに高めるべく、ハードワークを続けてきた。トルコでは高いダウンフォースレベルが必要になる。ストレートは長いが、コーナーの数も多いからね。セットアップについては、中速でのコーナリングに焦点を合わせることになるだろう。だが同時に、あの極めて長い左コーナーのことも考慮する必要がある。あのコーナーのおかげで、タイヤには相当な負担がかかるからね」