フェラーリのフェリペ・マッサは、今週末のトルコGPで新シャシーを手にする予定だ。昨年、イスタンブールで初優勝を遂げた彼は、今年も再び勝ち星をあげ、タイトル争いの表舞台に戻りたいと考えている。
1シーズン中にいくつかの異なるクルマを走らせるのは珍しいことではないと指摘し、新車の投入に対して控えめな態度を見せるマッサ。しかし、チームメイトのキミ・ライコネンが、マクラーレンのルイス・ハミルトンとフェルナンド・アロンソのふたりに対する追い上げを見せるなか、マッサは新車投入というこの変化が、ここ最近のレースで見られる彼の不運を取り除いてくれるよう願っているという。
「新しいシャシーになるが、これは特に大きな意味を持つわけではない。ある程度の数のレースを終えたらシャシーを変更するというのが、僕らにとっては普通のことだからね」とマッサ。
「(休暇中も)イタリア本国の担当エンジニアと連絡を取り続け、進み具合を確認していた。チームも少しは休みを取れたが、ファクトリーでは多くのハードワークが続けられている」
マッサはドライバーズ選手権で4位に転落し、トップを行くハミルトンとの差は21ポイントとなっている。しかし、去年F1での初優勝を遂げたイスタンブールで、今年も同様の強さを示すことができれば、今後もタイトル争いに絡むことができるはずだと主張している。
「次のレースが本当に楽しみなんだ」と、3週間のオフをブラジルとフロリダで過ごしたマッサは語る。
「去年のトルコで、僕は初めて(F1の)レースウイナーとなった。あれから12ヵ月を経て、状況は変わった。今やタイトルを追いかけているんだからね。去年、トルコGP以降は素晴らしいレースができたので、それも心強いところだよ。チームとしては、どのサーキットでも競争力を発揮できるパッケージを得ようと努力しているが、イスタンブール以降は高速トラックでのレースが続くため、その初戦となるトルコは僕らのマシンにとても合っていると思う。実際のところ、これから訪れるトラックは全て僕好みのものだから、首尾よくシーズンを終えられることを願っている」
「もちろん、両選手権でタイトル獲得を目指すというシリアスな一面もあるが、同時に僕は再びF1マシンに乗るという喜びを感じたいと思っているんだ。トルコは僕にとって特別な意味を持つ場所だし、去年のことはまだ記憶に新しい――素晴らしい思い出だし、その思い出とともに今年のレースに臨むというのは嬉しいことだ。また勝てることを願っているよ」