2度のワールドチャンピオン、フェルナンド・アロンソは、次のトルコGPで、自身のF1キャリアのひとつの区切りを迎える。F1での100回目のGP出走となるのだ。
しかし、2001年にFIA F1世界選手権にデビューしたアロンソが関心を向けるのは、そこではない。実際、彼の主目標は、マクラーレン・メルセデスの同僚、ルイス・ハミルトンとの差を詰めることなのだ。ハミルトンは現在、2007年のドライバーズタイトル争いを7ポイント差でリードしている。
2005年と2006年のトルコでは、2位でフィニッシュしたアロンソが、今回目指すのはただひとつ。表彰台のてっぺんでこのイベントを終えることだ。
「休みでバッテリーを再充電できるのはいつも嬉しいものだけど、トルコでまたコースに戻れるのは最高だね。僕はドライバーズ選手権で、かなりのポイントを獲得しているし、イスタンブールではそこにしっかり加点することを目指すよ」と彼は誓った。
「僕らは両選手権で強力なポジションにいるし、最後の6戦でまだたくさんのポイントを挙げることができる」
「とはいえ、僕らは1戦1戦にしっかり目を向けている。僕は今回のグランプリに集中しており、トルコでできるかぎりいい成績を挙げることに専念する。ここでレースをした過去2年間、僕は2位に入っているので、今回はその上へ行くことを目指すよ」
開催地自体については、アロンソは他の大勢のドライバーと同様、この3.317マイルのコースがF1カレンダーの中でもいいコースだと考えている。ただしタイヤの摩耗の点では厳しいコースだ。
「このコースは、ドライブするのが楽しい。本当に限界でドライブできるセクションがあり、ドライバーとしてレースしたくなるものがある。8コーナーが特にそうだよ。このレースはとても暑くなる傾向があり、それがタイヤの摩耗に影響するかもしれない」と彼は説明した。
「反時計回りでレースをするので、それもいっそうタイヤの摩耗を増すことになる。右フロントがほかのコースよりも摩耗しやすいんだ」
「最後の要素は、このコースが長い高速コーナーを持ち、カレンダー中で最速のコースのひとつだということだ。それもタイヤに厳しい要因だが、僕らはブリヂストンと協力して、こうした特性に対処できるようにマシンをセットアップするつもりだよ」と彼は締めくくった。