BMWザウバー代表、マリオ・タイセンは、シーズンの残り6戦を全力で戦い、ルノーとの大差をキープしてコンストラクターズ選手権における3位の座を確実なものとしたいと語った。
BMWは現在、彼らのライバル、ルノーに対して38ポイントという大差をつけて、3位の座に位置している。これまでBMWは、ルノーの2倍以上の71ポイントを獲得しているが、タイセンはそれを当然のものとして受け取っているわけではない。
事実、サマーブレイク期間中にも、シーズン終盤戦へのスタートとなる今週末のトルコGPに向け、F1.07の改良にチームは全力を傾けているとタイセンは語っている。
「この短いサマーブレイクは、我々のレースチーム、テストチーム両方にとってありがたいものだ。特にメカニックやエンジニアたちは、これまでずっとエネルギーを注いで作業をしてきたのだから、わずか数日であったが喜んでいたよ。だがもちろんのこと、作業自体はミュンヘンとヒンウィルにおいてフルスピードで継続されていた。ハンガリーのレースが終わった後もね」とタイセンは語った。
「ここまでで、チームはコンストラクターズ選手権の中で3番手の位置を確立し、至近のライバルチームとの差をかなり大きなものとした。だがシーズンの残りのレースに向けて、我々はこの地位を確実なものとしなければならない」
今週末に2007年F1第12戦が行われるイスタンブール・パークに関して尋ねられると、タイセンは、スケジュール中にトルコでのレースが加えられていることは歓迎すべきことだと語っている。
「フォーミュラ・ワンのカレンダーにトルコGPが加えられたことは良いことだと思っている。彼らは、イスタンブールというアジアに近い地に、とても素晴らしいトラックレイアウトを備えた優れた施設を作り上げた」
「チームのパートナーにとっては、この街はイベントの機会を多数提供してくれる場所だ。また輸送面においては、各チームがヨーロッパの中央から自分たちのトラックとモーターホームで移動する最も遠い場所であり、特別なグランプリだ」
「長距離移動ではあるが、その前に休みがあったので少し助かった」
またBMWザウバーのテクニカルディレクター、ウィリー・ランプは、“面白いサーキットに必要な要素をすべて備えた”場所として、5.338kmのこのトラックをとても優れていると評価している。
「十分なトラクションが必要なスローセクションがある一方で、たとえば有名なターン8のような場所もある。ここは4つのパートで構成されているが250km/hで1本のラインを駆け抜けるコーナーだ」
「また、部分的にアップヒルとなっている長い直線があるため、このサーキットでは、ミディアムレベルのダウンフォース向けのチョイスをする」
「速いラップタイムを出すには、空力効果がかなり影響する。様々なコーナーがあるため、イスタンブール・パークは、ドライバーからすればかなりチャレンジングなトラックとなっており、また精度の高いハンドリングが要求される」
ランプはまた、このサーキットはBMWに向いており、今月初め、3位、5位フィニッシュを遂げたハンガリーGPと同様の良い結果を期待できると語っている。
「ここ最近のレースで、我々は強さを発揮できている。我々はF1.07にさらなる改良を加えており、次の日曜日でも良いところをお見せできるだろうと期待している」