ホンダのジェンソン・バトンとルーベンス・バリチェロは、トルコGPの舞台、イスタンブール・パークでは、前戦ハンガリーGPよりも速さを見せられると考えている。ハンガリーGPでは、スパイカーなど下位チームとポジション争いをするさんざんなレースとなった。
ハンガロリンクでは2006年にバトンが優勝しており、チームはいい思い出を持っていた。しかし2007年のレースは、すべてマイナス面によって記憶に残ることになりそうだ。今季のマシンはハイダウンフォースのコースを特に苦手としており、バトンもバリチェロもこのマシンからパフォーマンスを引き出すのに苦労した。
しかし、より高速で、流れるようなカーブを描くイスタンブール・パークでは、RA107は力を発揮しそうだ。さらにバトンは過去2年このレースでトップ6に入っており、トルコではペースの向上が見られると期待している。
「F1カレンダーの中でトルコGPは、あっという間に僕のお気に入りのレースになった。コースレイアウトは素晴らしく、長いストレートとタイトなヘアピンととても高速の8コーナーが、すごくチャレンジングな形で組み合わさっているんだ。僕は過去2年間、ここで素晴らしいレースをして、トップ6に入っている。今年は僕らのパフォーマンスはまだまだだけど、前回のレースよりはよくなると期待しているよ」
一方バリチェロは、ハンガリーでエイドリアン・スーティルのスパイカーに負けてしまったことにいささか気落ちしたようだが、いまだノーポイントの今シーズンをトルコで軌道修正したいと望んでいる。
「過去2年間、僕はイスタンブール・サーキットにとても感銘を受けたし、あそこではエキサイティングなレースが行われてきた。ドライバーの視点で言うと、コースはかなりチャレンジングだ。反時計回りのコースで普通とは違っているし、肉体的にタフだからね。それに起伏もかなり大きくて、かなりエキサイティングなラップになりうるんだ。たいていのドライバーにとってハイライトになるのは、高速の8コーナーだ。3つのアペックスがあるので、ライン取りを正しくすることが本当に重要だ」
「この休みは、再充電してシーズン終盤に向けて準備を整えるのに役立ったけれど、ファクトリーではマシンの開発を推し進めるために仕事が続いている。トルコではもっといい週末を過ごせると確信しているよ」