前戦ニュルブルクリンクではベストリザルトとなる3位表彰台を獲得したレッドブルだが、今週末に行われるハンガリーGPを前に、チームは新しいドライバーを迎えることになる。
とはいえ、レギュラードライバーのふたりが恐れる必要はない。その新たなドライバーとは、ほかならぬスクーデリア・トロロッソの共同オーナー、ゲルハルト・ベルガーである。彼がマシンのコクピットに戻るのはおよそ10年ぶりだ。1984年から1997年まで、約210レースに出場したベルガーは、イベントでマクラーレンのMP4Cをドライブする予定だ。このマシンは、ベルガーがF1デビューを果たす前の年、1983年にニキ・ラウダとジョン・ワトソンが走らせていた。
“ブルス・バーサス・ライオンズ”の一部として行われるこのイベントは、8月2日にライオン像で有名なチェイン・ブリッジ近くで行われる。ベルガーだけでなく、ビタントニオ・リウッツィやマーク・ウエーバー、また今年のダカール・ラリーのウイナーであるシリル・デプレらも参加する。レッドブル・エアー・レースのチームからもふたりの曲芸飛行パイロットが参加し、イベントに華を添える予定だ。
2006年に同イベントが開催された際、街は文字通り人だかりとなった。今年は様々なモータースポーツのスターたちがルーズベルト広場の周辺でショーを行うことから、更なる人出が見込まれている。ベルガーを始めとする、彼と同世代のドライバーたちにとって、ハンガロリンクで行われるイベントのハイライトとなるのは、サーキットを拠点としたデモランだろう。ヒーローズ広場を抜ける、有名かつ非合法の“レーシング・ライン”を走る予定で、木曜の午前中、地元警察はこのイベントに“目をつぶる”ことになる。
フニャディ・ストリートにあるブダトンネルの左サイドは、イベントの開始時刻である午前11時までには観客で埋め尽くされる予定だ。周辺の道路は午前9時半から通行止めとなる。