F1が東へと向かい、ハンガリーGPの舞台となるブダペストを目指すなか、BMWザウバーのニック・ハイドフェルドは、同地で成し遂げた昨年の成功を再現したいと願っている。
昨年のレースでは、混戦を生き延びた数少ないドライバーのひとりとなったハイドフェルド。彼は3位でゴールを迎え、ワークス体制としては初となる表彰台をBMWにもたらした。
それ以来、ハイドフェルドと同僚のロバート・クビカは、それぞれ1回ずつ表彰台を獲得している。前回のニュルブルクリンクでは両者が接触し、物議を醸すレースとなったものの、子どもが生まれたばかりのハイドフェルドは、再びハンガリーに向かうのを楽しみにしているという。
「去年、僕はブダペストで3位になった――あれはチームにとって初の表彰台だった。大混乱のレースだったよ。普通、8月のブダペストはとても暑いんだが、去年は雨が降っていた。スタート時のコースはウエットで、週末を通じて涼しいままだった」
「ハンガロリンクには多くのいい思い出がある。1999年、F3000のタイトルを早々に獲得したのもここで、盛大にお祝いしたよ。あの町は美しい。古い建物やドナウ川にかかる橋など、その雰囲気全体が大好きなんだ。夏にはいつも様々な催しがある。夜の外出にも最高の場所だよ」
とはいえ、F1カレンダーのなかで、とりわけハンガロリンクは制覇に困難を極めるコースであることをハイドフェルドは認めている。タイトでツイスティなコース特性を持つうえ、ドライバーたちが厳しい暑さに見舞われることによって、今シーズンは特に厳しいレースになりそうだ。
「コース自体は短くツイスティで、週末が始まった時点ではたいていひどく汚れているんだ。あそこでのレースはかなり疲れることが多い。一息つける長いストレートがないからね。でも、僕はそこでのドライブを楽しんでいるし、2006年の時と同じような強さを再び発揮できることを期待しているよ」