F1デビュー30周年を迎えたウイリアムズは、先週末シルバーストンで母国グランプリを迎えたものの、2台のFW29はそれぞれ12位、13位という結果に終わった。優勝したキミ・ライコネンに1周遅れでゴールを迎えることになったニコ・ロズベルグは、今回のレースを“最悪”だったと評している。
予選の第1ピリオドで技術的なトラブルが発生し、スターティンググリッド後方に並ぶことになったロズベルグは、日曜のレースが厳しい戦いになると予想していたという。激しいバトルが繰り広げられた最初のスティントでは何台も抜き去る好走を見せたものの、それも動く障害物のようなレッドブル・レーシングのデビッド・クルサードに追いつくまでだった。ロズベルグは、クルサードの追い越しを試みたところで芝生に押し出されてしまったのだ。
「残念だったよ」と英クラッシュネットの取材に対し、週末を振り返る彼。
「予選でメカニカルトラブルを抱えるところから始まったが、そこでレースは終わったも同然だった。最悪だったね。17番グリッドからのスタートなんて酷いもんだ」
「僕らは積極的な戦略を採ることにしたんだ。あのポジションからだと何をやっても意味はなかっただろうけど、少なくともテレビの露出が増えればスポンサーには喜んでもらえるし、僕らもちょっとは白熱のレースを楽しめると思ったからだ」
マシンはもう少し速さを見せると期待していたというロズベルグ。金曜には心強いパフォーマンスを示しており、彼が5番手、そしてチームメイトのアレックス・ブルツが8番手のタイムをマークしていたためだ。2週間後に迫る地元イベント、ニュルブルクリンクで活躍するチャンスを得るためには、今週行われるスパ-フランコルシャンでの合同テストで更なるペースアップを図る必要があるという。
「いい結果ではなかった」と22歳のロズベルグ。
「でも、一方で自分たちと他チームと比べてみれば、ずば抜けて速かったのはフェラーリだけだ。残りのチームからはそれほど離されているわけではない。とはいえ、僕らに足りない部分は多いし、今後も前進し続ける必要がある」
「ニュルブルクリンクにはドイツ人のファンが集まるし、素晴らしいトラックでレースができるので、とても楽しめるはずだよ。再びポイント圏内に戻れるよう頑張らなくてはね」