F1サーカスがカナダからインディアナポリス・モータースピードウェイへと移動するなか、2007年シーズン第7戦を迎えるフェルナンド・アロンソは、カナダでの悪夢を早く忘れたいと願っている。
「カナダGPは僕にとってタフで、イライラがつのるレースだった。だが、少なくともいくつかポイントを加えてモントリオールを離れることができ、ひとつのレースだけで勝ち負けが決まるわけではない選手権争いでも2番手のポジションを確保している。全体としてはいい状況にいると言えるし、クルマも素晴らしい。僕らのクルマには間違いなくレースに勝てる力があるから、アメリカでいい流れを取り戻すのを楽しみにしている。そして願わくば、今度はセーフティーカーが出ないレースであってほしいね」
とはいえ、アロンソはインディアナポリスであまりレースをエンジョイできたことはないと認めており、昨年も彼としてはめずらしく精彩を欠いたパフォーマンスで5位フィニッシュに終わっている。
「今までこのレースではそれほど成績が良かったわけではないんだ。まあ、2005年と比べれば昨年の方がはるかにマシだったから、今年はそれよりさらに良くなることを期待しているよ!インディでレースをするのは、いつでも素晴らしい経験だ。インディに集まるファンは最高だよ。彼らはモーターレーシングに対して本当に熱心で、彼らの情熱があの偉大な雰囲気を生むんだと思う」
実際、アロンソはこのアメリカGPがどうしても勝ちたいレースのひとつだと述べている。インディアナポリスは何十年にもわたる歴史と伝統を持つサーキットだからだ。
「彼らのためにもいいレースができることを願っている。インディは僕が勝ちたいコースのひとつだ。そこには長い歴史があり、モータースポーツの世界において極めて重要なサーキットだからね。そんなコースで手に入れたトロフィーを、僕のコレクションに加えることができればいいと思う」