モナコで今シーズン初となるポイントを獲得し、モントリオールへと旅立つアレックス・ブルツは、続くカナダGPでも同じような活躍を見せたいと願っている。

　ウイリアムズでF1のレギュラードライバーに復帰して以来、ブルツはシーズン序盤で苦戦を強いられてきた。モナコで遅れを取り戻した彼は、初のポイント獲得に喜びを表すものの、今後はより安定した活躍を見せたいと考えている。
　そのカギを握るのは、予選でのブルツの頑張りとなるだろう。今シーズン、予選で苦しむ場面が多く見られる彼は、いまだ果たせぬ最終ピリオドへの進出を目指している。
「予選でのトップ10入り、そして入賞圏内のポジションを目指す戦いは、これまでと同様に接戦となるだろう」とブルツ。
「再びカナダは都会でのグランプリになる。この手のレースは大好きなんだ。“標準的”サーキットよりも、雰囲気が盛り上がるからね。コースレイアウトの点では、カナダはモナコほどのダウンフォースを必要とはしないから、このレースの週末、どのチームが最高のダウンフォースパッケージを用意できるかはまだ分からない」

　1998年には1コーナーで横転を演じたことでも知られるブルツだが、モントリオールには未知の要素が多く待ち受けていると承知している。特に中団グループの戦いはますます熾烈になっているため、彼は週末が厳しいものになるだろうと予想している。
「カナダについては、予想するのがかなり難しい。ひとつだけはっきり言えるのは、チーム間の争いが再び接戦になるということだ。そのため、また厳しいグランプリになるだろう。トップではフェラーリとマクラーレンが互角の勝負を演じると思う。恐らく、両者の戦いはモナコよりも更に接戦となるだろうね」

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