モナコで、復活したルノーを抑えてコンストラクターズ選手権の3位の座を固めたBMWザウバーのロバート・クビカとニック・ハイドフェルドは、来週末のカナダGPを楽しみにしている。

　クビカとハイドフェルドはモナコでそれぞれ5位と6位に入賞し、コンストラクターズ選手権では30ポイントを獲得。わずか6ポイントに留まった昨年を、開幕5戦で大きく上回ることとなった。昨年のカナダGPはハイドフェルドの7位が最高位で振るわない結果となったが、彼もクビカもモントリオールの高速サーキットで印象的な走りを見せ、今シーズンここまでの全レース同様、カナダでも2人がポイントを獲得できると自信を見せている。

「たいていのドライバーと同じく、僕もモントリオールへ行くのが楽しみだ」とハイドフェルド。

「サーキットは、とても美しいセント・ローレンス川の島にある。雰囲気が素晴らしいし、サーキット・ジル・ビルヌーブ自体、独特な性格をしている」
「高速ストレートのある高速トラックだが、タイトなシケインやスローコーナーもいくつかある。スタート時はいつもグリップが弱いが、次第にグリップが増して完璧なドライブができるようになり、第2シケインの縁石もハードに超えていける。シケインは下りなので、出口ではウォールにかなり近づく」
「トラック以外では、モントリオールの街も大好きだ。街の雰囲気がいつも素晴らしいし、人々はGPにとても熱狂的だ。いつもレースの2、3日前にモントリオール入りして、買い物をする。古い街の画廊に入るのも好きだ。（ガールフレンドの）パトリシアと僕は絵を何枚か買ったことがある」

　僚友のクビカは今回が初めてのカナダGPとなる。しかし、昨年、BMWのマシンを駆って金曜日に周回した経験はある。新しい今年のレギュレーションに自分のドライビングスタイルを合わせる必要が残っているが、初レースでの好結果に明るい見通しを立てている。

「モントリオールをとても楽しみにしている。F1カレンダーの中で一番好きなサーキットのひとつだ。というのも、今シーズン初めて、低いダウンフォースでのレースになるからね。去年の金曜日にドライブした経験があるが、とてもうまく走れた。同じパフォーマンスを今年も期待している。マシンのダウンフォース構造からすれば、素晴らしいパフォーマンスを見せるはずだ」

「僕はサーキット・ジル・ビルヌーブが好きだ。ストリートサーキットで、はじめはグリップがかなり低く、だんだんグリップ力が増していくからね。去年のミシュランタイヤにくらべて、今年はブリヂストンタイヤでどういったレースができるか、また、僕のドライビングスタイルをどう変えたらうまく走れるか、見てみたい。異なるタイヤで走ることがどれだけ大きな影響を与えることになるのか、わかるだろう。モントリオールでは去年、僕のドライビングスタイルでいいペースをマークできた。今年はそのときと同じドライビングスタイルではないので、どうなるか、当日の走りを見てみたい」

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