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ハミルトン「ピットインの件は残念だが仕方がないこと」

2007年5月29日

 マクラーレンのルイス・ハミルトンは、モナコGPレース後の記者会見で、2回目のピットストップの時期が早かったのには驚いたと語りながらも、チームオーダーはなかったと発言している。

 ハミルトンは僚友でレースをリードしたフェルナンド・アロンソとほとんど同じペースで走行し、優勝を狙う勢いだったが、予定より早く2回目のピットストップの指示を受けたことで、勝利のチャンスはついえた。
「担当エンジニアと話をしたいね」とハミルトン。
「残っていた燃料の量から考えると早めにピットインさせられたのだが、それはセーフティーカー(出動の可能性)を考えてのことだったのだろうと確信している」
「もしセーフティーカーが出動していたら、違った結果になっていたかもしれない。なので、ピットストップを済ませておくというのはいいことだった」
「フェルナンドより5、6周長めに走れる燃料を積んでいたから、(あと)3周でピットインしろと言われた時にはびっくりしたよ。ペースを上げてギャップを広げる時間があまりなくなってしまったんだ。僕は(アロンソの)2、3周後にピットインした。残念だったけれど、それも仕方がない」

 チームがアロンソに有利になるような計らいをしたように感じるかとの問いに対しては、ハミルトンはそつなく答えた。
「チームオーダーだったわけじゃないんだ。フェルナンドの後ろにとどまれとは言われなかった」とハミルトン。
「チームの目標は最大限のポイントを獲得することだ。僕らはフェラーリとの差を広げたいと思っている。そのためには彼らの前で1-2を飾るほかないんだ」
「もっとプッシュするのは簡単だった。でも、それによってバリアにタッチしたり、クラッシュしたり、フェルナンドをミスに追い込んだりしたかもしれない。それはチームにとっていいことじゃない。シーズンをスタートするにあたって、自分がナンバー2ドライバーであることは分かっていた。僕はルーキーで、これが初めてのシーズンなんだ。ここにいられるだけで嬉しいよ。こういうドライバーたちと並んで座っていられるのは最高の気分だ。いまだに夢を見ているようだ。最初の5戦すべてで表彰台に上れるなんてね。この調子でいければいいと思う」
「カーナンバーは2だし、僕自身ナンバー2ドライバーだ。これは受け入れてやっていかなければならない。結局は僕はルーキーなんだ。F1のデビューシーズンを戦っているところなのだし、最初のモナコGPで2位に入ったのだから、不満に思うことなどない。フェルナンドと同じようなペースで走れるということが分かっているし、それは僕にとってポジティブなことだ」




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