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BMW、高ダウンフォース仕様のため新エレメンツを多数採用

2007年5月23日

 F1カレンダーの中で最も有名なレースであるモナコGPは、他に類を見ないタイトなコーナーとコース幅の狭さにより、ドライバーにもエンジニアにも独特の試練を与える。BMWザウバーのテクニカルディレクター、ウィリー・ランプは、今週末のモナコGPをどのような仕様のF1.07で戦うのかを明かした。

「モナコは年間を通して平均速度が最も低いコースだ」とランプ。
「スタート−フィニッシュ ストレートがないため、トップスピードはほとんど重視されない。概ねコーナーの連続で成り立っており、コーナーに重点をおくべきなのは明白だ」
「モナコではダウンフォースレベルを最大に設定する。大量のドラッグを発生させるがダウンフォースを多く生み出すパーツを使用するのだ。ここではダウンフォースがすべてだ。ウイングを可能な限り重くし、時にはこの手のコースに特化したウイングエレメントを追加することもある。空力効率は他のコースほどは重要ではないからね」

 スーパーコンピュータ、アルバート2によって、BMWザウバーはモナコ以降に向けた開発作業に取り組んできた。
「アルバート2は空力開発において重要な役割を果たしてくれる。多くのパーツが、コンピュータによる空気流のシミュレーションを経て、風洞テストに回される。スーパーコンピュータによる作業の中でもよく知られているのは、ブレーキダクトの開発だろう。ブレーキダクトは非常に複雑なコンポーネントだが、風洞ではごく限られたところまでしか最適化の作業ができない。ブレーキディスクの温度はシミュレートできないからね」


「このコースではブレーキへの負荷が非常に大きい。長いストレートがないために、ブレーキディスクの温度を下げてくれる時間がほとんどないのだ。その結果、ブレーキダクトを大きくする必要がある。平均速度が低いので、ラジエターに当たる空気も少ない。さらに悪いことに、ダウンフォースを最大限にして走ることで、クーリングの効率が落ちる。フロントウイングを立てる影響で、空気の流れが変わり、ラジエターに空気が流れ込まなくなるのだ」

「モナコでは、全く新しいフロントブレーキダクトを導入し、リヤのボディワークにもモディファイを加える。最大限のダウンフォースを稼ぎ出す新しいフロントウイングを開発し、バルセロナで初めてテストをしたが、いい手ごたえがあった。これをモナコに向けてさらにモディファイする。さらに、新しいパワーステアリングシステムも使用する予定だ。全カレンダー中、モナコほどステアリングをハードに使うサーキットはない。そのため、新しいウィッシュボーン、プッシュロッド、トラックロッドなど、全く新しいフロントサスペンションコンポーネントを導入する」

 特殊な環境でのレースで、新しいパーツは重要な役割を果たしてくれるだろうが、一方でエンジニアやドライバーたちも、ベストセッティングを見つけ出す必要がある。
「ドライバーは頻繁に縁石を使う傾向にあるので、マシンのグランドクリアランスを少し上げて、スプリングやダンパーをソフト目のセッティングにする。そうすることによって、低速コーナー出口での加速時にいいトラクションを得られる。あのコースは公道なので、非常にダーティーでグリップレベルが低い」
「ブリヂストンタイヤの一番ソフトなコンパウンドを使用するので、タイヤの磨耗に気を配ることが非常に大事だ。多くのタイトなコーナーでトラクションコントロールが重要となるので、そのセッティングにおいては最適な妥協点を見つけなければならないね」




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